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HOME山行記録 >積雪期>牛の背 天狗塚> 平成16年2月7日


積雪期

 牛の背(1757) 天狗塚(1812)


徳島県美馬郡一宇村
徳島県三好郡東祖谷山村 
高知県香美郡物部村

ここで紹介している山々は、本州の著名山に比べると、登山道や指導標は未整備です。
それは自然が多く残っていて、この山域のいいところなのですが、この山域では、登山者は自己責任での行動が求められます。


無雪期20分のところが積雪期1時間半から2時間掛かることもあります。
コースタイムはご参考程度にしてください。
 平成16年2月7日  曇り 雪 

西山林道駐車地点 8:17 --樹林限界 11:43-- 牛の背三角点 12:40 -- 天狗塚 (13:47 -14:20)--樹林限界15:30-- 西山林道駐車地点16:58

累計歩行距離13.01km 累計標高差1242m

寒波来襲で 、祖谷は真っ白。
やはり 降雪直後の 朝一番 は 道路の 除雪など なされていないため 時間が掛かる。
雪が舞う中 西山林道も 無理せず 西山最終民家の すぐ先で 早々と 駐車。ここから歩くこととする。
40分くらい 林道を歩いて 林道から 離れ 山の斜面に取り付く。

 雪は ここ 何日か 降っていいるらしく 木々は 雪の重みで たわんでいる。風が 強く吹くと 木々の雪が一斉に 落ち 視界20mくらいに なる。それでも 人工の針葉樹林帯の中は 比較的安定した積雪状態のラッセルで 上へ 上がっていくことが出来た。 自然林帯 になり 雪が ぐっと 増え 吹きだまりのような ところが出てきてからが 時間が掛かるようになった。

天気は 一時 雪がふる程度の  曇り空だったが 樹林帯を抜ける頃から やや 持ち直してきた。
樹林帯を抜けると  遮るもののない 強風帯の稜線で 雪は 吹き飛ばされ 少ない。
 
12:40 牛の背三角点 「 マイナス10.6度 西より10mの風 冷えている。」

ここから 天狗塚山頂までの 行きの時間帯が 一番 天候に恵まれた。

池の付近は すっかり雪の たまり場になっている。 急坂をのぼり 13時49分 天狗塚山頂へ。
「風が 少し弱くなった 。気温 マイナス10.5度 三嶺まで 見える」
 天狗峠付近で 2名の人影が 見えたが、やがてガスが出て 雪が降り出す。14時20分下山。

帰路は 視界50-100mくらいの中、同じ道を下ることにした。
トレースは 風雪で消えていたので、方角を確かめつつ 慎重に下る。見覚えのある 岩や 木 などが出てくると、安心だが、何カ所かは、 雪面 風雪 ガスの白 視界内すべて 全く白一面 で 感覚が 無くなるような ホワイトアウトの所もあった。

標高1580m で樹林帯に入り 行きのトレースが 出てきて ほっとした。

下って林道に出ると 雪が止んで 道には 大きな轍がついていた
【反省点】
やはり 積雪期は 計画通りには いかないと つくづく感じる結果となりました。

アプローチに 車を使っていると 山中の雪より 行き帰りの 温暖地帯での 思いがけぬ積雪で 計画が狂ってしまう事があります。

概して雪国や 温暖地であっても 普段から 雪に馴れている 山里の車は それなりに 冬装備しているので 大雪の中でも 普段通りの 交通が流れますが、 滅多に 雪の降らない地帯での 幹線 旧一級国道などは 雪慣れしていない 車の通行が多く 対向車線への飛び込みなどの もらい事故などの 危険性が高まり、 大変危険な 状態になります。

こうした時は予定時間より大幅に 時間が掛かります。

この日も はじめに 旧一級国道の 積雪で 予想外に 時間が掛かって 祖谷渓に はいりましたが、 ここも雪で 更に 時間が掛かり 最終民家を過ぎ 直ぐに 車を 置いて 歩き出したものの 当初の 予定より 時間的に 大分 遅くなってしまいました。

予定の計画は 色々と 考えていましたが、たとえ 遅れても 予定通りいくか どうか 色々 判断があるでしょうが、しかし 実際に この付近の積雪状態を見ての判断を 優先するのが 大切です。

この新雪でラッセルの所要時間など 考えたら 予定は予定として  予定より 大幅に 出遅れを 挽回することはとても 出来ません、更に遅れが 重なります。この際 やはり 無理せず 臨機応変に 計画を変更するのが正解のようですので 計画変更を 決断しました。

 この林道沿いで 今日の天候 この積雪状態で 日没までの 時間内に 何とか 登れそうな 所として 狭まった選択肢の中で このコースを 選び 西山林道から取り付いた 次第でありました。

登ってみての 実際の所要時間から見て やはり この判断は 正かったと 思います。

やはり 雪山は 体調 その時の積雪状態 天候 経過時間 など 色々な要素を 判断しながら 適切な 対応をその都度しながら 計画も 多少とも 適宜変更するなどしながら より安全側で 判断し行動していくことが大事だということを痛感した次第です。 


「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである(承認番号 平15総使、第387号)」


カシミール(杉本智彦氏作)利用

★写真

にしいや 道の駅  樹林帯
天狗塚が見える 天狗の池付近
天狗塚山頂 三嶺が見える 帰途は 雪の中 視界が悪かった。
何とか 樹林帯まで 降りてきた。 雪の重み

平成16年2月8日 初版

ご注意
この登山道は十分には整備されていません。険しい山道が続いています。
気象条件やあなたの技量と体調をよく考えて、適切な装備を準備した上で、くれぐれも慎重に判断し自己責任で行動してください。
自然へのインパクトを出来る限り少なくするよう心がけましょう。


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