2003年9月アーカイブ

心 ここに あらざれば 視れども 見えず


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2003年(平成15年)8月12日付けの 徳島新聞に 天狗塚(徳島県三好郡東祖谷山村)が 池の水面で逆さに写る「逆さ天狗」の写真が掲載されました。
この池は天狗塚(1812)から牛の背(1757)にかけての 二重稜線となっている山稜の 窪地に出来る 池で 大雨の時は大きくなり。雨が降らない日が続くと 干上がってしまう池であります。

新聞にでた写真は8月10日 の9時から10時頃の撮影となっていましたが 実は この日 私は 東祖谷山村 久保 から 牛の背を経て 天狗塚から 三嶺へと 縦走しましたが、その折り 牛の背三角点11時26分で その池には時間にして 12時00分丁度に この池を通過しました。

池は 先週の 干上がり状態とは うって変わって 大満杯で 並々ならぬ 水量だと 思いましたが、ことさら 特に気にかけることもなく いつものように ただ 通りすぎてしまいました。 
池の付近では 大型写真器材 を 使って 撮影中の3人の方 と 他に 2人がいましたが いずれも登山道から 少しはずれて いましたので 声をかけることなく そのまま 通過しました。
   
他に人影は なかったことから たぶん この方々が 新聞に でた写真を撮影された方々だと思います。
牛の背の東の一端についたときには 天狗塚本峰は すでに ガスが掛かっていたので ここを通るときも 相変わらず山頂にはガスが掛かり とりたてて 気にとめる ことなく 歩いてしまったのです。

2003年8月10日

2003年(平成15年)8月10日11時57分撮影
池の 付近で 撮影中の 人影がある。

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 ところが この新聞記事を 図書館で調べてみて 改めて 大いに反省されることとなった 次第です。


急いで 過去の山行データ (エクセルファイル) を 検索してみると この日の 天狗塚登頂で 累計登山回数は103回にもなりますが (同日内の 再登はカウントしない)、 この 牛の背の池 付近も  同日内再訪をノーカウントして 80回以上はありました。
 同日内の往復ピストンコース で 池を通るのを含めれば かなりな回数 間違いなく 池を通っていたのですが、この 逆さ天狗には 全く 気がつきませんでした。

また 手元のハードディスクに残っている 写真データ などを検索しても 池の面に山影が写っている写真は ありませんでした。 

池の水量自体 は 登山道の迂回路一杯になっていることも 時々 あったので ことに 今回が異常に多いと言うほどでもないし。
北側の小さい池 まで 一つに大きく 広がっていたこともあるし 登山道が 小沢の 滝のように水が流れていたこともあったし 色々な 水量を見たように思っていたのですが、池の水面には気がつきませんでした。  

東祖谷山村 京上のアメダスデータで2003年8月8日 155.5ミリ 8月9日 79ミリ の雨量は時折 あり得る 雨量 ですし。
例えば今年 6月19日にも一日で 156.5ミリ あったし。

http://bousai.pref.tokushima.jp/kisyou/ 


風が無風 で 晴れている のも  条件は厳しいが 過去には 何度かあったはずだが。


 色々考えてみると やはりどうも 結局 気持ちが そこに なかった から 池の水面に 何も 気がつかなかったと 言うことになります。
きれいな 希少な 高山植物に出会ってでも  無感動に 通りすぎたような物かもしれません。

山の 奥深い 深さは 尽くせぬ物があります。
ただ無感動で 通りすぎるだけで 未だ表面的にしか見えて無く、 底の浅さを痛感し 謙虚に 心を磨いて 開いていかないと いけないいんだと深く感じた次第です。


つまり恥ずかしい限りですが 「 心 ここに あらざれば 視れども 見えず」 の諺の 通り であったのです。


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湖面に映る 「逆さ 何々山」は、全国的には、 山中湖の富士山、 大正池の 穂高連峰、 仙人池の剣岳など 、頭では知っていて 実際にも いくつかは 見た覚えがありましたが、  感動を伴って 深く脳裏に焼き付くように 記録していないと いけないのかと思いました。

どんな山でも 人にとっては 尽くせぬほど 奥深い ものがあり 、それを感じるには 、まず 感動する心を 磨くこと これが一番大切なのかも と猛省する次第でした。

逆さ天狗


平成15年9月14日撮影
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http://shumiyama.com/h24/yomoyama/sakasatengu1.html


2003年8月13日 第1版制作
2003年9月21日 最終更新

軽量化

軽量化



軽量化


「 ザックを軽く正しく

ザックが重いと気持ちがそがれる
教科書どおりに(本書も含めて)パッキングして
 巷でよくいわれる 「10の必需品」をいつもいつも担いでいたら、
とうてい速く登れるわけがない。

この「10」は、説く人によって常に変化するのである。
実際のところ、登攀に欠かせない物は3つしかない。アイスアックスとクランポン、それにテクニックだ。」

ジェフ・ロウ著 手塚 勲訳「アイスワールド」1998年 山と溪谷社



装備品リスト
山登りの 物の本には 数多くの装備品リストが載っています
重量を考えずに その通りに ザックに詰め込んでいったら
ザック一杯の 持ち物で溢れかえって 重量に耐えかねて 行動力はそがれてしまいます

初心者ほど 使わない荷物を持ちすぎる傾向がある とよく言われます。
軽量化への努力は 経験と 技量で かなり 差が出てくるのでしょう.

軽量化の努力は 注意しておかないと 万が一でも 装備なしで 遭難でも あったら,
軽量装備は 軽装備=無謀登山とか言われて 批判されたりすることがあることです。 


下嶋 溪著 「ランニング登山」1986年

この軽量化で参考になるのは 日本語の文献 では
故人となられたが 下嶋 溪著 「ランニング登山」1986年山と溪谷社 の装備品リストです。

「総重量が気になるところだが、 
夏は靴以外に350grの服を着て 装備共で 1575grの荷を背負い、 
秋?春は970grの服を着て 1385gr背負う と言うのが 一般的なパターンである」


「装備  
デーパック 260gr  懐中電灯 40gr  救急具、修理具 50gr   ポリタン500cc 80gr  地図と磁石 130gr  鉛筆1本 3gr  手ぬぐい チリ紙70gr  時計55gr  免許証 5gr お金30gr  ビニール袋 27gr
 合計750gr 」


八ヶ岳全山縦走 11時間32分、後立山連峰縦走 13時間45分 などの驚異的記録は
 こうした徹底的な軽量化した装備で 達成されたのですが、
山道をランニングするの には 色々と 異見があるところでして、あくまで 安全の範囲内 でのことなのです。

 究極的な軽量化された装備リストとしては 大変参考になるものです。 

速い


★ 海外の英文の文献で特に興味があるのがUltralight Backpackingです。

日本でも 時々 大きな荷物を背負った 歩き遍路の バックパッカーを見かけますが、常に燃料 食料など補給出来る位置にいるのと、深い山中で なかなか補給地点(resupply point)が ないのと では装備品が違ってきます。

その中でも 
Appalachian Trail(AT) 2160miles ,Pacific Crest Trail(PCT) 2638milesなどの
Long trailを  毎日毎日 荷物を背負って 長い長い行程を 行く through-hiker 達は 背負う荷の軽量化に熱心なのようだ。

The Appalachian Trail Conservancy

「Beyond Backpacking 」by Ray Jardine AdvetureLore Press
http://www.rayjardine.com/index.shtml

 8.5ポンドの荷物や 軽量装備品の自作が出ていたりする

「The ULTRALIGHT BACKPACKER」 by Ryel Kestenbaum Ragged Mountain Press

装備 食料と水あわせてtotal 19lb.,9oz(8.9kg)
余分なドローコード切り取ったり スプーンの代わりに小枝を利用したり 少しでも削る努力を紹介している。


Webサイト 興味深いのは
Michael Connick氏の
Michael's Ultralight Backpacking Pageなど ULTRALIGHTのサイトです。(注 現在閉鎖中)
http://www.monmouth.com/~mconnick/index.html

5日間の食料、燃料、装備 含めて 20.6ポンド(9.3kg)
チェックリストは
http://www.monmouth.com/~mconnick/chklist.htm
MICHAEL'S GEAR LIST
OZS
Basic Load (Pack, Fanny Pack & Non-expendable Gear)
GoLite Breeze Pack (Size Large) 13.0
Adventurelite Pack Cover 2.0
Rab Elite 200 Top Bag 32 Degree Down Sleeping Bag 17.0
Sleeping Bag Liner 8.0
Thermarest Ultralight 3/4-Length Sleeping Pad 15.0
Campmor 8' X 10' Silicon Impregnated Nylon Tarp 13.0
Kelty Triptease and Titanium Tent Pegs 3.0
Tyvek Ground Cloth 3.0
Buffalo Teclite Activity Shirt (for warmth/rain protection) 17.0
RailRider Weather Pants II 10.0
Patagonia Puffball Vest (used only as dry, warm sleepwear) 9.0
Polartec 100 Balaclava 2.0
Thorlo Light Hiking Socks (1 Pair) 3.0
Bandanas (2) 1.0
Homemade 3-Fuel Stove 4.0
MSR Titanium Kettle 4.0
Spoon 1.0
Butane Lighter 1.0
SafeWater Anywhere 1 liter filter/bottle 6.0
Platypus 2.5 liter Water Bag 1.0
Tooth Brush & Tooth Powder 2.0
Hand Sanitizer 1.0
Toilet Paper 2.0
BASIC BACKPACK WEIGHT 138.0
Pounds 8.6
EMS Fanny Pack 4.0
Digital Camera 11.0
Spare Lithium AA Batteries for Camera 2.0
First Aid Kit 4.0
2 Photon II Yellow LED Micro-Flashlights 1.0
Survival Kit 2.0
Swiss Army Classic Knife 1.0
Space Blanket 2.0
DEET 1.0
Keys, Money, ID, Credit Card 2.0
BASIC FANNY PACK WEIGHT 30.0
Pounds 1.9
BASIC PACK WEIGHT (BACKPACK & FANNY PACK) 168.0
Pounds 10.5
Expendables (5 Days)
Food (1.5 lbs Per Day) 120.0
Esbit Fuel Tabs or Alcohol 8.0
1 Quart of Water 32.0
Vitamins 2.0
TOTAL EXPENDABLES 162.0
Pounds 10.1
TREK PACK WEIGHT (BASIC PACK + EXPENDABLES) 330.0
Pounds 20.6
Items Worn or Carried
Paramo Mountain Shirt 13.0
Nylon Swimming Trunks 3.0
Thorlo Light Hiking Socks 3.0
New Balance 801 Trail Running Shoes (size 12 EE) 32.0
REI Haute Route Trekking Poles 20.0
Watch 1.0
Plastic-Billed Baseball Cap 3.0
TOTAL WORN 75.0
Pounds 4.7
SKIN OUT WEIGHT (TOTAL PACK + WORN/CARRIED) 405.0
Pounds 25.3
Items Added for Winter Camping
Fireball Insulated Jacket 18.0
Gloves 4.0
Nordic Cinched Balaclava 4.0
TOTAL WINTER GEAR 26.0
Pounds 1.6
SKIN OUT WINTER WEIGHT (PACK + WORN/CARRIED) 431.0
Pounds 26.9
Items Changed for Summer Camping
Remove Buffalo Teclite Activity Shirt -17.0
RailRider Eco-Mesh Desert Shirt 5.0
Adventure 16 Bug Bivy 7.0
SUMMER WEIGHT REDUCTION -5.0
Pounds -0.3
SKIN OUT SUMMER WEIGHT (PACK + WORN/CARRIED) 400.0
Pounds 25.0

なお 上記 Michael Connick氏のWEBサイトは現在 閉鎖されています。


the Light Weight Backpacke

the Light Weight Backpackerは 7日間で27ポンド(12.26kg) や 面白い Tips などがある。

http://www.backpacking.net/

http://www.backpacking.net/index.html

チェックリストは
http://www.backpacking.net/27-pound.html



Go early ,Go light ,Go fast, Go far,Go high,and achieve your personal best in one day
dayhiker.com
は 一日で 素晴らしく 充実した行動 examples が紹介されている.
また Tipsは とても 参考になります。

http://www.dayhiker.com/


★ 結語

徹底的に軽量化するには 単に他人の 装備品リストを見ただけでは達成できるものではない。
結局は  山へ登る本人の 不断の軽量化への取り組みの過程や 山に対する姿勢などが 装備品の 携行に出てくるようである。



「誰であろうと 山へ登るのにルックザックを担いで行かない人はあるまい。
しかしその中味は これは人によっていろいろである。
ルックザックの内容をしらべることによって その人の山の経験、趣味、偏向等がわかるだろう。
更にその人の山に対する 見識 品性にいたるまで 察せられるかもしれない」
     深田久弥


軽量化


2003年9月1日 第1版制作
2008年5月22日 更新

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