2008年4月アーカイブ

登らせてもらった

登らせてもらった


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登らせてもらった

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『岳人』 2008年5月号 備忘録 松本 龍雄 氏 「登らせてもらった」

登らせてもらった

松本 龍雄 氏 
『岳人』 2008年5月号 備忘録

「本来スポーツは趣味なんだから、成功し、もてはやされても「運がよかった」とか「いい仲間がいたからと」受け止めて謙虚さを忘れないといいんだけど、テレビに出たり本を書いたりして、半職業的登山家と呼ばれる存在になったとき悲劇が始まると思う。」


「自分の魂が気に入った山を拠りどころにして じっくり楽しんだ方が、もっといい登山とか人生につながるような気がする。

いくつかの山を季節やルートをかえて何十回となく登り続けることのなかに宝物があるんです。」


「その年齢に応じ、自分の成長に合わせてよりよい山登りの考え方は変わっていくと思います。ただひとつだけ変わっていないとすると、何もやってもいいけど、自分に恥じない、自分が納得できるものでなければ自分の登山でない、ということですね。

自分に恥じない登山とは、それだけ研鑽し、努力し、鍛えあげておくということ。自立本願でいけ、自分自身を頼りにしろ。」

「宇宙から地球をいたわるような気持ちで見つめて、いま自分がやろうとしていることがどういう危険をはらむのか、真剣に真摯に考えて準備し、体力、気力を整え、危険を知りつつチャレンジする本当の挑戦者になれるかどうか。

いや、挑戦なんて ことば なんて おこがましいと思う。挑戦者である自分は、たかだかちっぽけな人間なんだ。自然のほうが巨大なんだよ。だからさりげなく、ちょっとだけ私にも登らせてくださいと。自然を、自分の魂の遊び場として貸してもらうわけだよ。

登ったんじゃない、登らせてもらったことだけが残るんだ。」
『岳人』 2008年5月号 備忘録



『岩登りがうまくなる本』
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『岩登りがうまくなる本』
松本 龍雄 著
株式会社 朋文堂新社 
1967年6月20日発行

「危険とか不安とかは、それを知って犯すものではなく、登山を実践するものに、より充実した人生にプラスする何かをさぐりださせ、山や仲間を大切にする謙虚さと、誠実の尊さを教え、登山を通して、ライフ・ラインにつらなる友情さえ生みださせる自然の摂理というべきものなのです。」
『岩登りがうまくなる本』


『初登攀行』

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『初登攀行』
松本 竜雄 著
1966年 あかね書房 
1979年 中公文庫 初版
2002年 中公文庫 改版


「アルピニズムの本来的な意義???それは、もともと行為の無償性ではなかったろうか。それは、登山にかぎらず、アマチュア・スポーツ全体の存在意義であったはずである。それが、今 、すべてにスターを必要とし、何人かの記録保持者のみを尊重しようとする、ジャーナリズムやマスコミによって汚されはじめていた。」

「あわただしい 、ひとときが過ぎ去った。
この何年かの間、ぼくは、絶えず飢えたもののように、何ものかを追い求めていた。その間に、ぼくのほかにも、何人も何十人もの初登攀者が生まれ、そして消えていった。

今、ぼくは、まるで嵐の過ぎ去ったあとのような虚脱感を感じる。あの 青春を賭して得た栄誉も、今では色褪せた存在にすぎないような気がする。そして、あの疼きにも似た、恍惚にあふれた気持ちの昂りも、今ではぼくの記憶から薄れていこうとしている。」
『初登攀行』


常に謙虚さ 常に 真摯な 真剣な 態度

昨今 TV番組には 賞金レースのスポーツ中継が目白押し。

確かに
当時 と今では世の中の移り変わりで 登山をめぐる環境は 大きく変わった点もある。

しかし
松本氏が その当時 危惧していた問題などをはじめ『岳人』 2008年5月号で 述べられていることは昔も 今も 時代を通じて 変わらないことだと思う。
 
山と人間との関わり方など 基本的な点で自然に対して 常に謙虚さを持つことが大切なこと。
山に対しては 常に 真摯な 真剣な 態度で接すること。

高潔な精神は 決して忘れ去られてはいけない。
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2008年4月18日 第1版制作
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雪崩 2008

雪崩 2008


雪崩2008



セルフレスキュー

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『バックカントリー セルフレスキュー
雪崩事故&ケガからの救出マニュアル』

近藤 謙司 監修
スキージャーナル
ISBN 978-4-7899-7009-9
2008.3.1 第一刷

株式会社アドベンチャーガイズ
http://www.adventure-guides.co.jp/

国際山岳ガイド近藤謙司氏 ブログ
http://blog.goo.ne.jp/kenken8848/

DVD付

雪崩発生時点から 状況確認 状況判断 生存者への聞き取りなど行い 
2次雪崩への警戒を怠ることなく 実にキビキビした無駄のない動きで的確に
埋没者を探索し 掘り出し 救出する。所用時間 8分。

それであっても やはり大事なことは

「バックカントリーでの行動で一番大切なことは、ことが起きた後のレスキ
ューテクニックより、ことが起こる前の勉強と行動であるということ。
事前の準備と正しい知識、技術、行動学の習得なくして、本書のレスキューの
みを身につけるというのは大きな間違いだ。」
はじめに 近藤謙司 著


『雪崩ハンドブック』

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『雪崩ハンドブック』
デビッド・マックラング ピーター・シアラー 著
  日本雪崩ネットワーク 訳
2007年12月14日 初版

東京新聞出版局 
ISBN 9784808308841

かなり 内容のある 座右の書だ。


日本雪崩ネットワーク
http://nadare-net.jp/


『岳人 2008年4月号 』


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『岳人 2008年4月号 備忘録』柳澤昭夫氏

「雪崩もそう。カナダの基準などがどんどんもちこまれてきて、雪崩は科学的
に解明されたという錯覚が生まれつつある。でもおれはそんなことちっとも思
っていないし、わからないことがたくさんある。(槍平の雪崩もそうですよ
ね。)


でるかもしれないという予想は成り立つかもしれないけど、このいま雪崩はで
ないという確証は絶対に手に入らない。

きょうあたりは大丈夫だろうというのは甘い推測にすぎなくて、甘いか辛いか
はいつも結果論。雪崩に遭へばバカもんといわれ、遭わなければたいしたもの
んだといわれるだけの話。結局は推測の域を出ない。

みんなが行けば怖くない式で、天気はいいしあいつらも行っている、軟弱と見
られるのはシャクおれらも行こうよという連中がある一方、いやみんなは行動
しているけどおれたちは何がなんでも今日は動かないという信念があるかどう
かの違いに過ぎない。」

柳澤昭夫 氏
『岳人 2008年4月号 備忘録』

『岳人 2008年4月号 』

大町山岳博物館


『ドキュメント 雪崩遭難』

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『登山者は今までの経験だけで山の天候、積雪状態、雪庇のできる具合を判断
しないほうがよいと言える。同様に、山で培ってきた今までの経験という も
のさし だけで、雪崩の危険を判断すべきでない。

気候変動という悠久の時間変化に比べれば、私たちが山で経験している時間は
余りに短すぎる。気候変動に応じた新しい雪崩判断の「ものさし」、科学的な
知識と経験で得た知識を融合させた「ものさし」を、登山者は身につける必要
があると私は考えている。』阿部幹雄著

『ドキュメント 雪崩遭難』 阿部幹雄著 山と溪谷社 2003年2月初版


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三嶺 天狗塚 付近 雪崩(2006 02 22)

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