『山岳遭難は自分ごと』北島英明著 2017年3月 山と溪谷社

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『山岳遭難は自分ごと 「まさか」のためのセルフレスキュー講座』
北島英明 著 2017年3月10日初版一刷 山と溪谷社

今般 山と溪谷社から出版された 徳島 ご出身の 北島英明 様の著書。

「本書には 私の 知識 経験 熱い思いが 詰まっています。」北島英明 著

そのことばの通り、北島様の 都岳連遭難救助隊長など 永年 遭難対策にかかわってきた数々の経験から 事故防止で こうすれば 助かる、どんな場合も 絶対に行方不明になるな など、熱い思いが ビンビンと伝わってきます。

なかでも ごく最近の遭難事例をもとに 多くの示唆に富んだ教訓を記述されています。

登山は まず山にはいるまえの 計画準備の段階からはじまっていること。

 無理のない計画で 準備 装備はしっかり できているか。

 山行中に気をつけることと、 万が一 緊急事態になった時の対応方法 搬送 救急方法 ビバーク方法 などなど。

とくに 「自分の実力の把握」について 著者は 厳しく指摘。

まず謙虚に 自分の実力を正確 把握すること。

実力以上に 背伸びした 山行をしていないか?

本書に記述されている「自分の実力の把握」

ブログや ヤマレコ YAMAPなどにも投稿している 私なども いまいちど 自戒を込めて 背伸びしていないか もっと 自分の実力を冷静に判断していかなくては いけないな と つくづく 反省した 次第だ。

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「 いうまでもないことだが、単独登山、積雪期登山、夜間登山は、それぞれにそれぞれのリスクがある。ましてこの3つを同時に行えば、当然、リスクはいっそう高くなる。

遭難者は弾丸登山を標榜して記録をヤマレコに投稿し、彼を信奉する多数のフォロワーを抱えていた。そのフォロワーに対し、「危険な登山をしないように」と発信しながら、自分は非常にリスキーな山行を重ねていた。それはおそらく、本人に「自分ってすごいでしょう」ということをほかの人にアピールしたい思いがあったからではないだろうか。

単独で積雪期登山をするのであれば、この事故現場となったクサリ場くらい、確実なアイゼンワークとピッケルワークで安全に通過していなければならないところだ。

長時間の運転と夜間登山の疲れもあっただろうが、それもこれも含めたものが自分の実力というものである。

その実力を見極められず、フォロワーへのアピールを優先させたのであれば、本末転倒というしかない。

近年は「冒険的登山」が広まっている。たしかに登山は冒険であるが、安全は自分で確保するのが大前提であり、自分の実力に見合わない山に登ろうとするのは、ただの無謀登山でしかない。

大事なのは、自分の実力を正確に把握し、それに見合った山やコースを選ぶこと。

見栄を張ったり自慢をするために命を落としてしまったのでは、残された家族らが浮かばれない。」

『山岳遭難は自分ごと 「まさか」のためのセルフレスキュー講座』
北島英明 著 2017年3月10日初版一刷 山と溪谷社

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このページは、趣深山が2017年2月28日 22:56に書いたブログ記事です。

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