山の危険の最近のブログ記事

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『山岳遭難は自分ごと 「まさか」のためのセルフレスキュー講座』
北島英明 著 2017年3月10日初版一刷 山と溪谷社

今般 山と溪谷社から出版された 徳島 ご出身の 北島英明 様の著書。

「本書には 私の 知識 経験 熱い思いが 詰まっています。」北島英明 著

そのことばの通り、北島様の 都岳連遭難救助隊長など 永年 遭難対策にかかわってきた数々の経験から 事故防止で こうすれば 助かる、どんな場合も 絶対に行方不明になるな など、熱い思いが ビンビンと伝わってきます。

なかでも ごく最近の遭難事例をもとに 多くの示唆に富んだ教訓を記述されています。

登山は まず山にはいるまえの 計画準備の段階からはじまっていること。

 無理のない計画で 準備 装備はしっかり できているか。

 山行中に気をつけることと、 万が一 緊急事態になった時の対応方法 搬送 救急方法 ビバーク方法 などなど。

とくに 「自分の実力の把握」について 著者は 厳しく指摘。

まず謙虚に 自分の実力を正確 把握すること。

実力以上に 背伸びした 山行をしていないか?

本書に記述されている「自分の実力の把握」

ブログや ヤマレコ YAMAPなどにも投稿している 私なども いまいちど 自戒を込めて 背伸びしていないか もっと 自分の実力を冷静に判断していかなくては いけないな と つくづく 反省した 次第だ。

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「 いうまでもないことだが、単独登山、積雪期登山、夜間登山は、それぞれにそれぞれのリスクがある。ましてこの3つを同時に行えば、当然、リスクはいっそう高くなる。

遭難者は弾丸登山を標榜して記録をヤマレコに投稿し、彼を信奉する多数のフォロワーを抱えていた。そのフォロワーに対し、「危険な登山をしないように」と発信しながら、自分は非常にリスキーな山行を重ねていた。それはおそらく、本人に「自分ってすごいでしょう」ということをほかの人にアピールしたい思いがあったからではないだろうか。

単独で積雪期登山をするのであれば、この事故現場となったクサリ場くらい、確実なアイゼンワークとピッケルワークで安全に通過していなければならないところだ。

長時間の運転と夜間登山の疲れもあっただろうが、それもこれも含めたものが自分の実力というものである。

その実力を見極められず、フォロワーへのアピールを優先させたのであれば、本末転倒というしかない。

近年は「冒険的登山」が広まっている。たしかに登山は冒険であるが、安全は自分で確保するのが大前提であり、自分の実力に見合わない山に登ろうとするのは、ただの無謀登山でしかない。

大事なのは、自分の実力を正確に把握し、それに見合った山やコースを選ぶこと。

見栄を張ったり自慢をするために命を落としてしまったのでは、残された家族らが浮かばれない。」

『山岳遭難は自分ごと 「まさか」のためのセルフレスキュー講座』
北島英明 著 2017年3月10日初版一刷 山と溪谷社

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「愛媛県警察」×「コンパス(電子登山届)」

 各地の登山口に設置されていた 登山届ポストは個人情報保護の面から問題が多く ポスト利用しての登山届提出率は低かったが 近年 インターネットなどの発達で  紙ベースの登山届を登山届ポストへだすより パソコン スマホなど ネットで登山届を出す電子登山届が主流になってきた。

というのも 電子登山届で提出すれば 個人情報 漏えいの心配なく ネット接続環境下なら 山中でも スマホで提出できるので 届は 確実に保護され 登山届ができるのだ。
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■そもそも なぜ 登山届を提出するのか?

万が一の 遭難事故にも 素早い救助の対応ができるし、 あてのない 行方不明者を探し出すのに 捜索隊が途方もない 膨大な労力をかけなくてすむ という捜索・救助側の論理もあるが、なにより 登山届は登山者自身のためになるものだ。

■それは 登山届を提出することにより 登山届を提出する登山者自身、みずから 自省し 綿密に 行動計画 を練り上げて 装備を整えるなどの 慎重な行動を行うよう しっかりした心構えをして 山に臨むことになる。

■一方 届なしに 自分の頭の中だけで 無計画 行き当たりばったり 行動すれば時間配分など誤り 明るいうちに 下山できないなど 山中で予定外の窮地に陥ることにもつながる。

■ようするに 登山届を提出することは、 計画した行動を 慎重に おこなうなどによって、 無計画登山を慎み、実力不相応な 無謀な計画や、貧弱装備など 登山ルールをわきまえない行動を防ぐことになる。

山中での慎重な行動の第一歩は 登山計画であり それを電子で登山届する。

登山届 コンパス 是非 安全登山に 活用していきたいものだ。

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登山届 コンパス

「愛媛県警察」×「コンパス」の取り組みについて

「公益社団法人日本山岳ガイド協会と愛媛県警察は、2016年9月28日、安全登山の啓発活動及び山岳遭難の対応を迅速に行うことを目的として、県警察本部長と日本山岳ガイド協会理事長との間で協定を締結しました。本協定は、愛媛県警察がコンパス登山届システムにアクセスし、登録されている登山届を閲覧し、救助や捜索で活用できることを定めています。」

愛媛県警察では、県内を登山する方々の登山届をコンパスで受け付けております。登山届の提出を習慣化してください。

http://www.mt-compass.com/cooperation.php

http://www.mt-compass.com/index.php

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コンパスが 協定を締結しているのは

長野県 長野県警察 岐阜県 神奈川県警察 静岡県警察 山梨県 山梨県警察 新潟県 鳥取県警察 北海道警察 群馬県警察 京都府警察 滋賀県警察 静岡県 兵庫県警察 愛媛県警察

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安全登山のために リアルタイムに 現在地を公開します。

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登山中、リアルタイムで現在地を表示。
アマチュア無線APRSを使って 現在 登山中の位置を示します。

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■APRS

「 JJ5MDM-7 」 アマチュア無線の電波
http://aprs.fi/#!call=a%2FJJ5MDM-7&timerange=3600&tail=3600

「 JJ5MDM-5 」携帯電話網ネット接続環境からスマホアプリ「APRSdroid」使用
http://aprs.fi/#!call=a%2FJJ5MDM-5&timerange=3600&tail=3600


APRS(Automatic Packet Reporting System)

APRSは 山中の登山者の現在位置を リアルタイムで 地上側で パソコン・スマホのグーグルマップ上にて閲覧でき、山岳遭難対策には きわめて 有効なシステムです。

ただしアマチュア無線家の皆様によって運営されていて アマチュア無線従事者の資格と アマチュア無線局の開局免許が必要となります。
今回も アマチュア無線位置情報システムAPRSネットワークを しっかり使わせていただきまして、多くのアマチュア無線家に お世話になり 感謝です。

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■登山メモ ヤマメモ

ヤマレコのヤマメモで 登山中の 現在地を公開しています。

http://www.yamareco.com/modules/yamamemo/userinfo.php?uid=42886

これはドコモ携帯の電波が届く範囲内です。
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■登山届はコンパス

電子登山届「コンパス」を利用して 登山届を提出しています
http://www.mt-compass.com/index.php

compass コンパスとは、公益社団法人日本山岳ガイド協会とインフカム株式会社(以下「運営者」という)が運営し、株式会社クルーズ・コミュニケーションズが代理店業務を行う情報ネットワークの総称です。

compassでは多くの自治体・警察と協定を締結しています。

静岡県 滋賀県警察 長野県 京都府警察 群馬県警察 北海道警察
鳥取県警察 新潟県 山梨県/山梨県警察 静岡県警察 神奈川県警察
岐阜県 長野県警察

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『もう道に 迷わない』野村 仁 著 山と溪谷社 2015年3月

活かすも 活かさないのも 使い方次第 常に危険性をもつ 山ネット情報

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『もう道に 迷わない』 野村 仁 2015年3月 山と溪谷社
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山岳遭難のなかでも 突出している 「道迷い遭難」。

山岳雑誌などで活躍している 山岳ライターの 野村 仁氏は この著書の中で 道迷い遭難事例を 詳しく 検証 分析している。

このなかで 過去の道迷い事例とは ちがった 近頃 目立つ 新しいタイプの道迷いの遭難事例を検証している。

遭難事例の1番目に紹介されているのは 「 S 山系 」で 道に迷い 生死を彷徨ったすえに 6日後に 奇跡的に無事救助された 遭難者Kさんの事例。

遭難者は 山行記録共有サービス「ヤマレコ」を使用していたが 奇しくも この遭難と 全く 同じ場所で 何ヶ月か前に 同じく別の「ヤマレコ」ユーザーNさんが 行方不明になり 遺体で発見されていた。

同一山域 全く同じ場所で 道迷い遭難 とは 本当に たまたま 偶然なのか?

さらに ふしぎなのは 一度は 道迷いから やっと 脱出できたのに 遭難者が またおなじ 道迷いの 迷宮ルートにわざわざ 自ら再び吸い込まれるように 入っていたのは なぜ?

著者の 野村氏は 後日 遭難者と一緒に 遭難現場を訪れ いろいろな角度から 遭難事例を 詳しく検証。

著者は 地形判断力 読図 リーダーシップ にわかパーティーでの 問題点などを 鋭く 指摘されている。

これらは ネット情報だけでは たやすく習得できない 登山の基礎で 習得しなければならない 「技術」 なのだろう。

インターネットだけでの 登山情報を取得することの危険性とか、インターネットの普及で SNS的な 山行共有サービスの 意図しない 危険をはらんでいる側面があることを 著者は 的確に指摘している。

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以前から心配されていたネット起因の遭難事故
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もともと インターネット黎明期から 心配されていた インターネット起因の山岳遭難事故。

近年の急速なインターネットの進展。 ネットの普及で この問題が大きく顕在化してきている。

インターネットが普及し始めた 初期にもう すでに インターネット起因の遭難事故がおきて 問題となっていた。

 2004年(平成16年)時点で 警視庁山岳救助隊の金 邦夫 氏は 奥多摩山域の日陰名栗峰での遭難事例などで ネット上での いわゆる「バリエーションルート」のもつ 危険性を鋭く 指摘されている。

(拙作サイトの編集方針でも これを参考にさせて頂いております)

金 邦夫氏(警視庁)が指摘する インターネットに起因する 遭難事故

http://shumiyama.web.fc2.com/yomoyama/henshuhousin.html

2004年以降 急激なインターネットの進展があった。さらに急速にSNS化などして 端末もスマホなどへと めまぐるしく変化していって、山岳遭難に かかわる ネット問題も 複雑化して 今日に至っている。

もとより 昔からの 登山者は 諸先輩 先人 地元の方々 はじめ いろいろな 書籍 書物 記録などから 様々な 登山情報を 広く 偏りなく集めて 様々な見方をもって 登山準備を怠りなくして 万全を期していた。

反対に インターネットは手軽に 簡単・便利だが 広く 万遍の情報であるかどうか 要注意だ。

インターネットを 情報収集として 利用するときは サイトの正確さなどや 個人的 偏りの意見など どうしても情報に偏りがでる可能性があり、登山情報を インターネットだけに 安易に 頼ることの危険性はかねてから 指摘されている。

実際に ネット情報で このような 同じ場所 同じような 道迷い を惹起するような 偏った情報が発信されてしまうのには なにか ネット情報に 本質的な 問題点は ないのだろうか。

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夏山トラブルに注意! ネット時代の登山ブーム
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 2015年には 山行記録共有サービス「ヤマレコ」などでも 実際に おきている 数々のトラブル事例。(驚いたことに ヤマレコストーカー問題なども発生)

そうしたおり 夏の登山シーズンの最中の 2015年7月 TV番組でも取りあげられた ネット時代の登山に関する 諸問題。


2015年7月28日(火)放送

「夏山トラブルに注意! ネット時代の登山ブーム」

山でおきた トラブル事例を検証している。

http://www.nhk.or.jp/gendai/kiroku/detail02_3692_all.html

■「氾濫する情報をうのみにして自分の実力に見合わない山に挑み、トラブルを起こすケースが相次いでいるのです。」

自分の実力を顧みない 実力以上に挑戦してしまう。


■「一部では派手な成功体験が独り歩きしたり、記録を競い合う風潮を生むなど、思わぬリスクにつながっています。」

成功体験の見せびらかし。

意味のない 記録の競争。


■「遭難寸前のことも経験しましたし、こういう集まりはやっぱり無謀だし危ないと気づいて。
人間関係の難しさ、それは経験になりましたね。」

山のネット社会でも 下界並のドロドロした人間関係や 複雑な リーダーシップなどの問題がある。


■「褒められたいと言ったら語弊があるかもしれないけれども、(ネット上で)いい反応を期待した山選びをしていたかもしれない。」

ネット上の反応を やたら気にする。


■「登山をする人には(登山サイトは)居心地のいい、楽しい空間だと思います。
私はそれと上手につきあうことは難しかったし、それで自分を見失う人も時にはいるんじゃないかなとは思いますね。」

心地よさに浸り 自分を失うこともあるかも?

ぬるま湯につかったような 心地よさ。

■「自分の書いた記録を残すため、もしくは人に記録を見てもらうために書くのであって、その記録を見て登る人のために書くわけではないので。」

ようはWEBサイトなど 管理人の 単なる ウェブ上の 備忘録にすぎない だけのこと。


■「実力が違えばもちろん感想も違いますし受け止め方も全然違うので、そのオフィシャルじゃない、客観性がないっていうところに関しては、情報を受ける側、調べる側が意識しなければならない問題だと思います。」

実力が違うと 受け方 感じ方も 異なる。

受け手が つい 身の丈に合わない登山を想定してしまう危険。

受け手は つねに 身の丈に あった 登山を 心がけなくてはいけない。


■長野県 遭難対策担当者
「(投稿者と)力量が違うことを前提にしないと、自分は行けると思うことは危険。」

投稿者の 力量を見定めることが大事。


■「無謀な登山をあおるような情報を削除。

「登山日数のランキングの掲載をやめました。
その一方で遭難などトラブルの体験を載せたコーナーを新設。
リスクに関する情報を積極的に発信しています。」

むしろ 失敗事例などのほうが大事。


■登山サイト 代表 的場一峰さん

「(サイトの情報を)きちんと受け取っていただければ、安全登山につながる一つになると思っている。」

まずは 受け取る側の問題。

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活かすも 活かさないのも 使い方次第 常に危険性
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 計7日間 S山系で生死を彷徨った遭難者Kさんは 山ネット情報で危険に陥ったが 捜索活動はヤマレコ情報や ヤマレコ仲間に助けられた。

インターネットの登山情報は うまく活かせば おおいに役に立ち 有益なものに なるが そうでない場合は 大変危険な ものになる。

まさに 諸刃の剣。


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TV番組の登山番組 著名山ブームをあおったりする
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TV番組の登山番組で やたら著名山ブームを 必要以上に あおったりするなどの問題点があるのではと かねてから指摘されている。

深田氏の書籍のみ だったら ここまで 著名山ブームに火がつくこともなかっただろう。

さらに、最近の 「グレートトラバース」もふくめ 著名山シリーズ ばかり放映される傾向にあるのは あきらかに著名山のみに偏りがあり なんとも不可解なところである。

また 最近では TV放映された日本アルプス縦断レースTJARを めざしてチャレンジしているのではないかと思われる方の遭難事例が2013-2014年にかけてあり TV番組も 同様に 諸刃の剣といえる功罪をはらんでいる。

(『山のリスクと向き合うために』149ページ 村越・長岡 東京新聞 2015年)


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情報洪水の中で自分の実力 正確に把握 的確な情報を取捨選択する選別力をもち 自省し謙虚さを
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結局のところ

インターネット TVメディアなどを 活かすも 活かさないのも 使い方 次第。

そうした 情報洪水の中で 自分の実力を 正確に把握しつつ 的確な情報を取捨選択していく 選別力を高めてていかなくてはいけない。

そのさい くれぐれも 自己過信せず 謙虚に 自分の 実力を悟って、 危険性を けっして軽視することのないように 今後とも 注意していかなくてはいけない。

インターネットの上で 山情報を発信したり 情報を受け取るとき 心がけなくてはいけないのは、とかく 人間は おだてられやすく うぬぼれやすく なんでも つい背伸びしたくなりやすく、すぐに なんでもできる、 可能と思いやすく、恐ろしいほど 自己過信に 陥りやすく、自己の足元を顧みないで おごり、つい有頂天になってしまう 傾向があるということ。

だから、つねに 自省し 素直に自分の実力を見極める 謙虚さを くれぐれも忘れないように していきたいものだ。

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『山のリスクと向き合うために』村越 真・長岡健一著 東京新聞 2015年6月

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ヤマモリ(ヒトココ)、 万が一の場合に 備える。

山中では 全く 予想もしないことが 突然おこるなど、まったく 何が起こるか 本当にわからないものだ。

私のように 単独行で 気ままな山行を行っていると とかく 山中で行方不明 の危険性は常に つきまとっている。

これは 常々 特に 気になっていたところだったが、こうしたなかで 2014年の御嶽山の大災害が おこった。

2014年秋 御嶽山で火山噴火で登山多数行方不明。捜索難航。いまだ不明者あり。

また 2015年1月 長野県で スキー駐車場に車が残置されているものの 登山者の ゆくえがわからないという 行く先 不明の遭難事案があり、いまだ行方不明。

そして 2015年2月には 富山県立大学 岡田教授の 登山用ビーコン150MHzの実証実験の話を聞くチャンスがあり、山中で 行方のわからない 登山者を見つけやすくし 捜索活動の手助けになる ビーコンの重要性を 再認識した。

が 富山県立大学 岡田教授は ヤマタンにかわる 登山用ビーコン150MHzの開発 実証実験をおこなっている最中で 電波法令の改定など まだ 製品化まで もうチョットの 時間がかかりそうだ。

さきの 2015年3月14日の 「道迷い」シンポジウムでは
前々から 注目していた ヤマモリ(ヒトココ) オーセンティックジャパン株式会社の話もきいた。

そのとき 川嶋高志さま (勤労者山岳連盟)から

「---- 100台購入し 講習会では わずか20グラムなので名札代わりに 受講生に持たせて 受講生の位置を把握できるようにしている---」

とかいう話もあり やはり ビーコンの重要性と 活躍ぶりを感じた次第だった。

「いま ここにいるぞ」 と 現在位置を知らせる ビーコン。

とりあへず 今回 試しに ヒトココを購入 使ってみることにした。

問題は ヒトココIDの管理の問題。

個人で機器を持っていても ヒトココIDをどのように 保存して いざというときに捜索側に知らせて ヒトココIDを 捜索に役立させるか など考えると やはり ヒトココIDを管理してくれる 山岳救助保険のjro(日本山岳救助機構合同会社)の存在は ありがたいものだ。

個人レベルで 機器を持つだけでは IDがわからず 全く 持ち腐れになってしまう。

jro(日本山岳救助機構合同会社)にも 加入し「ヤマモリ」として 今後 山中に ヒトココを 持ち歩くことにした。

ヒトココの持ち方について 川嶋高志さま (勤労者山岳連盟)によれば

「 子機を ザックに つけて、 もし ヘルメットを被るのなら ヘルメットの中に子機をいれ、 本体を胸につけるなど できるだけ 高い位置で 保持したほがいい。」とか

仰向けに倒れた時
うつ伏せに倒れた時
どちらにも 対応できるように しておくことが 必要とか。

行方不明遭難を防止するには
万が一の場合に 備えて 「ヤマモリ」を 常時携帯し 安全登山に心がけたい。

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「道迷い」シンポのあと 『山岳読図大全』を読み直してみた

2015年3月14日 シンポジューム 関西大学(高槻市)
「道迷い」シンポジュームでは いろいろな議論があった。

 読図 磁石 登山道 環境整備 レスキューなど 活発に議論された。

道迷い時の行動パターンについてのアカデミックな研究も有ったり、山岳団体でどう取り組んでいるのかなどの話もあったり 多方面な話題は 大変興味ふかいものがあった。

また 登る山域によって、また 低山 里山 高山 それぞれ違った「道迷い」が発生するので 山域の状況に応じた対策が必要になってくる。

大都市圏周辺の山域と 閑散な四国山地は 山域の条件が はっきり違う。

四国山地でも ごく一部の 著名山のメインコース以外は 大都市圏「道迷い」対策とは違った 四国山地の対策が必要になると思う。

当日 あまり 話題に出なかったことなど 「四国山地むけ」の「道迷い」を 整理しながら、シンポジウムで司会された村越さんの著書。

 『山岳読図大全』村越 真 著 2011年 山と溪谷社を 改めて 読みなおしてみた。

村越さんの いくつも発言 「ニュージーランドの 標識」など この本をひもといて 改めて 納得。

読図だけでなく 登山の総合力を 高めていく事が大事だと感じた。

以下 「道迷い」 について いつも思うことなど、大都市圏の山域とは違った 四国の狭い 山域での 「道迷い」私見である。

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1 歩いたところが道になる
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■もともと 歩いたところが道になるぐらいの 気持ちをもって 未整備な山域を主体に 山歩きしていれば 「道迷い」 などは いくらでもあること。

地図・磁石あっても いつも半信半疑で まわりの状況に つねに野性的な触感を働かせ ルートの保持に 十分に注意しながら 進んで行けば、ほんのチョットした異変にも すぐ気づき たちまち 冷静に対応して 軌道修正しながら すすんでいくことができる。

■はやく気づき 冷静に対応していけば 決して 「大迷い」に陥ることもない。

小さな迷いは 「迷わぬものに悟りなし」のことわざのとおりで よくあることで まったく 問題なく、すぐ復帰できる。

もっとも 冬場 天候が 極端に悪い 低視程のホワイトアウト時は やっぱり苦労するのだが。。。。

■ともかく 「道迷い」対策の ポイントは いかに はやく 「気づき」 「いかに 冷静に 対応できるか」だと思う。

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2 気づき
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■どうも 「ちがう方向」に進んでいるな、どうもおかしいな、とか、とうとう 道に迷っているのでは?

いつ どの段階で「道迷い」に はじめて 気づくことができるか?

「道迷い」の気づきは はやければ はやい段階ほど 修正は簡単。

「道迷い」に気づかぬまま 深みにはまっていけば、傷口は どんどん深くなる。

■「道迷い」に まったく 気がつかぬまま とうとう 崖の縁にきて 立ち往生してしまって、はじめて 「道迷い」に気がつく という場合などは
往々にして心理的なパニックに陥る。

はたして 「道迷い」の どの段階で 気がつくことができるか?

■できるだけ はやく気づく ようになるには 「つねに疑いを持って」 「謙虚な気持ち」で 落ち着いて つねに 周りの状況に注意しながら 進んでいかなくてはいけない。

風向き 沢音 雲 自然物などを 静かに 観察できる 幅広い 精神的な心の安定さが 落ち着きの 前提になる。

常に 落ち着いていれば 何事にも 疑いつつ すべてに 対応しながら より多くのものが見えてきて 気づきもはやい。

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3 パニック
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落ち着きの心の安定とは正反対が パニック。

■「道迷い」に気がつかぬまま 突然 崖の縁などにきて パニック。

「道迷い」は 心理的に あせりから パニックなどに陥りやすい。

動悸が はやくなり 視野が狭窄し、思考能力が低下する。

■「道迷い」は 登山者から 冷静な判断能力を たちまち奪いとってしまうのだ。

「道迷い」は 瞬時に 登山者をパニックにし 心理的に 絶望的な状況に陥らせ 冷静な判断力を失わせる。

■こうしたとき 「道迷い」から抜け出すには はじめに 十分 気を落ち着かせることが必要だ。

■精神的に安定すべく 腰を据えて まわりの状況をじっくり 観察把握してみて、 ここまで 辿ってきたルートなどを 思い起こしながら、 現在地の把握など 手がかりをつかんでいくなど さまざまな手立てを手順をよく いかに 冷静に対応できるかにかっている。

■迷って パニックってからだと 地図を見ても 現在地などは すぐには 判断できないだろう。

が、気を落ちつかすことで いろいろな 手立てが 浮かんでくる。

風 音 触感など 五感が 効いてくれば いろいろなことが見えてくる。

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4 「道迷い」は95パーセントが無事救出
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■「道迷い」は山岳遭難統計のうち 4割占めているが、

「道迷い」の 95パーセントは 無事救出という。

■「道迷い」が一次的要因なのに 二次的に 転倒滑落墜落などに 発展していくことも多い。

■また「道迷い」中の 悪天候のもとでは 急速に体温が奪われて 低体温症に 陥ってしまったりする危険もある。

■もし低体温症に ならないよう注意していれば、じっくり落ち着いて 冷静に判断して、足元に気をつけて 転落滑落に注意すれば、そう危険なことはなく 95パーセントが無事救出される はずだ。

■携帯電話などが つながって 110番・119番で 通報できるかという点はあるが 携帯通話可能圏内なら 95パーセントが無事救出できるのである。

(携帯電話での 救助要請の通報は必ず 110番・119番を使用する GPS情報が えられやすい)

■ともかく「道迷い」から パニックって 動きまわり 滑落・転倒・転落につながることだけは 避けたい。

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5 頭を冷やすな 低体温症に注意
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■世間では 「頭を冷やせ」とか よくいわれるが

山の中では 春秋冬など 寒い時期 など 体を冷やすのもよくないが、頭を冷やすのもよくない。

■というのも 頭を ぐんと冷やすと 脳の思考能力が低下することにつながるからだ。

「頭を冷やすと」たちまち 思考停止。

■実際 過去の「道迷い」遭難者のとった問題行動のうち いくつかは 低体温症から 脳の思考能力低下に起因していると 推測されるらしい点が多々ある。

■冷静な 脳の判断能力を維持するために 山中では低体温症にならないのは勿論のこと さらに「頭を冷やすな」が大事。

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6 パニックに陥らず 冷静な判断能力維持すれば かなりの割合で解決する
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■日本の「道迷い遭難」の無事生還率 95パーセントということは
下手に 携帯電話など通報手段が発達し 手軽な救助要請が増えてきている証拠なのかもしれない。

■従来の組織化された山岳団体に属する登山者(通称 「組織登山者」)は平均的に 道迷い遭難の比率が少ないという ことは
登山総合力、読図スキルなどの向上で 「道迷い」が 少なくなることを 明確に 示している。

■山は自己責任という基本にたって、 普段から 登山総合力とか 読図スキルを磨き 、あくまで 自力で冷静な判断ができて、つねに冷静さを維持できるようにすれば、 「道迷い」もせず 、安易に 救助要請することもなく、 より 安全な登山が楽しめるのではないだろうか。

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「道迷い」シンポジウム
2015年3月14日 関西大学 高槻キャンパス

山岳遭難事故の4割を占める「道迷い」遭難。

警察 消防などが把握する 「道迷い」だけでなく、自力下山し 通報 報告のない 「道間違い」、「下山遅延」など 含めると なにかしら 道を誤り 道に迷うのは かなり あるのではと 想像します。

この「道迷い」を いったい どの ようにすれば 減らしていけるのか。

従来の「道迷い」に関する 常識には 本当に誤りは ないのか ここで改めて検証するなどして、 様々な角度から 総合的に どう取り組んでいくべきなのか 考えていこう というのが 今回のシンポジウムの趣旨。

今回の「道迷い」シンポジウムは 大きな会場に 遠路 各地から 多く 参加者を集めて開かれ 普段から 道迷いを研究されている研究者のかたや、日頃 遭難対策に、ご尽力されている、登山団体の方々、 定期雑誌の道迷い関係の著作者や 登山界 各分野で みなさま ご活躍されている 方々が 様々な 角度から ご登壇なされ 積極的に ご発言 ディスカッションが盛り上がるなど しました。

今回の シンポジウムは たいへん充実した 有意義なもので とても勉強になり おおくの示唆を与えてくれました。

シンポジウムを開催運営にあたられ 登壇なされました皆様 本当に ありがとうございました。

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西内 博さま (日本山岳協会 遭難対策委員長)
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「道迷い」は 山岳事故統計でも原因トップだが 登山界では 遭難対策の対象として 本格的に とりあげることは いままで なかった。

それは 道迷いは 多様な内容を含み 自力で降りてくればそれでよし 道迷いは恥ずかしいこと 道迷いは大したことない とかいって なかなか本格的対策として とりあげ にくかった。

新聞のコメントなどでも 単純に「言語道断」とかいって 片付けてしまってきた。

そうしたなかで 道迷い遭難対策の 総合的なシンポジウムとして 今回こうして シンポジウムを開催することができた。

今回は 分析 事例 対策 などの一連のストリーがまだ出来上がっていない 状態なので 今後 いろいろな 諸問題を さらに掘り下げていき、「減遭難」のという 目的地に向かっての 本日のシンポを 最初の一歩として いきたい。

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青山 千影さま (関西大)
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世界的にみて 日本の特徴は 高齢化 道迷いが突出

諸外国を見れば
事故のなかで道迷いが10パーセントなのに
日本では事故原因の約半分が 「道迷い」 突出している。

「道迷い」 対処法として

従来ややもすると 経験論が幅を利かし
迷ったら こうせよ あーせよ とかあるが

 従来のベテランの経験論が本当に妥当なのか

そうした経験論が正しいのか検証してみる必要がある。

十分に検証 議論し 事故原因対策を 考えていきたい

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川嶋高志さま (勤労者山岳連盟)
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2004年~2014年の11年間で
勤労者山岳連盟 傘下では 計3355名の事故報告。

そのうち 「道迷い」が主原因 51名。

「道迷い」に起因があり その後 転落・転倒などに至ったと 判断されるものまで含めると 61名 2パーセントの報告。

組織登山者だけに 読図講習 訓練 しっかりした装備 等などによって「道迷い」自体の割合は 少ない。
が 道迷いで死亡 行方不明 6名 (女性5名 男性1名)発生している。

組織登山者だから 道に迷わないということではなく、レベルが上っていけば、 雪山 沢 薮 岩などに はいって、当然 危険が ふえてくる。

山岳会に入っているからといって 「自分は できる」と山を甘く見てはいけない。

以下 川嶋氏の個人的見解として

日本の山は 地形 植生 気象 変化にとんでいて複雑。

登山道・指導標・目印など 種類多く 統一されていなく、知識 技術 経験 体力 装備など 必要である。

組織登山者だから 道迷いしないと いうことでない。

レベルがあがっていけば 当然 雪山 沢 などでは 道迷いの危険は増えてくる。 

安全登山に必要なのは 

【想像力】
これから起きる 出来事、変化する 状況を常に予測する想像力

【応用力】
起きた出来事、変化した状況に的確に対応する応用力

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村越 真さま (静岡大学)
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「変わる 道迷い 遭難統計の分析」

■中高年 道迷い遭難が 増えているというが 本当なのか?

警察庁発表の数字の元になる 元資料を直接集めてみて 詳細に分析してみた。

山岳遭難統計の中には 登山 山菜採り 山岳信仰なども含まれる。

■年代別には

男性 若い年代では 道迷いが多い
女性でも 若い年代に 道迷いが多い

高齢者 転倒が多い

■高山より 里山で 道迷いが多い

夏は高山で 転倒が多く
春秋 里山で道迷いが多い

高山では 転倒が多い

■時間帯 午後が多い

■態様

道迷いは無傷 無事救出(95パーセント)となる場合が多い


■若年層にも

いろいろな要因があるあるの

中高年だけでなく

道迷いが 若年層にも広がってきている。

夏以外 低山で発生数が多い

多様な要因 多様な態様

全体 損害は少ないが 多様な ダメージ 滑落 転倒 転落 行方不明 につながる こともある 

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野村 仁 さま 山岳ライター(日本山岳文化学会)
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■山岳遭難統計の 転落 転倒 疲労 など のなかにも 「道迷い」が 遭難の きっかけになっている場合がある。

■長野県 高山型 転落・滑落 転倒 病気 疲労
  代表的な山 代表的なコースなど 整備された道をいくので
 道迷いは そんなにおおくない
 
■兵庫県 たとえば六甲山 道迷いが多い

■首都圏 日帰り圏 奥多摩 奥武蔵 中央線沿線 など 低山で 散発的に多発している。

2013年 新聞などでは 丹沢 道迷い遭難 に 一件もなくても 直接あたって 調べてみると 21-22件もあるなど 道迷い遭難を 1つずつ プロットし 直接 分析した。

■2013-2009年 5年間の 丹沢山系で道迷いを 1つずつ プロットし 分析して 丹沢道迷い遭難の全貌がみえてくた。

■参考図書
『もう道に迷わない』野村 仁 著 2015年3月5日初版 ヤマケイ新書 山と溪谷社

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第二部 
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道迷い遭難者による報告
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■遭難事例

「道迷い遭難」なのか 事故なのか、単なる「道間違い」であるのか さらには 自力下山で 「下山遅延」なのか それぞれ微妙な ところもあるのだが 実際に 道迷いを体験された 当事者が 道迷い 道間違い にいたった 要因なども 詳細に分析報告されていた。

■山行中の問題行動も 多くあるが それらの下地になる いろいろな要素を分析。

■問題の背景的な要因 

山行準備計画段階での 準備不足 装備不備などとか 的確な天候の把握不足など 山行へ出発した 時点で すでに 遭難にいたる問題をかかえたまま 山中に はいってしまった。

■山中での変化、変化への対応

問題を背負っていいる上に 所与の条件が変化して 山中で 思いがけない所要時間の消費 体力消耗 視界不良・天候悪化など になってしまった。

■問題行動

問題行動の起こる きっかけは 何か?

その時の対応がどうだったのか。

不適切な対応が 連続し それが 更に 深みに入ってしまうことにつながった。

■山中で 当初の計画から 与えられた 条件の変化に どうして 上手く 対応できなかったのか。

■遭難事例 とその分析

青山教授の遭難事例の分析では 遭難者からの 聞き取りが しっかりしていて 見事にルートを再現し 分析していた。

一つ一つの事例で その迷い箇所など さらに背景的要因含め 詳細な分析を 緻密に きちんと取り組んでいくのは とても 気の遠くなる 地道な過程を踏まえなければならず 道迷い分析も 根気のいる迷路を解き明かす ジグゾーパズルの謎解きのようだ。

が こうした地道な取り組みが 遭難対策の重要な ポイントとなり、更に踏み込んで 精神的に なにか 焦りとか 心理的な深層のところが解明されていきたいところだ。

■3つの道迷い事例発表

事例 (1) I山系 
事例 (2) H山系 
事例 (3) S山系 


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第三部

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関連要因から見た道迷い発生のメカニズム
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■道迷いリスク対応能力試験 青山千影さま(関西大学)

空間認知能力 読図力の測定

■登山者の読図・ナヴィゲーションスキルの実態 村越 真さま (静岡大学)

読図得点は低いが自己評価の高い登山者は要注意

■道迷い登山者の行動分析調査方法の開発と行動特性 青山千影さま(関西大学)

ヤブの中に少し入っただけで 復帰が難しくなる その時の 行動特性。

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第四部
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対策(救助法、減遭難活動、ナビゲーション指導法)
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■地図読み講習主催 松尾健一さま(Links.NATURE)

地図読みの講習会を実践形式で実施してきた。計15回 155名参加。

初級レベルがほとんど さらに反復練習のため
講習会 練習会を 定期的に 開催して
常設オリエンテーリングを紹介し
大会の案内を行っている。

こうした 活動を地道に続けることが大切。

■那須山岳救助隊の道迷い遭難防止への取り組み 日山協 西内 博さま 遭難対策委員長

ロープウェイ
入山者の多さ 
登山道の整備
標識の整備 位置情報番号
登山届
強風
登山カードポスト設置
山岳パトロール

■鈴鹿山系での事例、捜索の流れ、APRS網の整備と活用  三重岳連

APRS (Automatic Packet Reporting System)
アマチュア無線とGPS位置情報を活用。グーグルマップ上で位置情報公開。

■山のお守り=ヒトココ(ヤマモリ) オーセンティックジャパン株式会社

川嶋高志さま (勤労者山岳連盟)
「労山では 100台購入し 講習会では わずか20グラムなので名札代わりに 受講生に持たせて 受講生の位置情報を把握できるようにするなど すでに活用している。
 子機を ザックに つけて、 もし ヘルメットを被るのなら ヘルメットの中に子機をいれ、 本体を胸につけるなど できるだけ 高い位置で 保持したほがいい。」

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最後に 討論など

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登壇者 はじめ フロアから 議論すべき点として 多くの論議があがり
所定の時間 めいっぱいまで 活発なディスカッションがあった。

以下 話題に あがった点

■登山道の環境整備 どこまで すべきか?

■やはり 基本的 には 登山道の環境整備は ちゃんとすべきだ

■行政機関では 登山道など 下手に整備すれば あらぬ責任をとらされたり 訴訟等のリスクを背負ったり あまり手をつけたくないのが本音。

■登山技術が必要なルートは 登山者のみとすべきだが
一般登山者が入れるところは それなりに 登山道の環境整備をすべきだ

■長野県で登山道 グレーディングを行っている。
登山道整備も 登山者の技量 登山道のグレードに応じた 整備をすべきだ。

■地図の読み方だけでは 道迷いをふせぐことはできない
一般登山者が 地図をイメージ化するのを手助けする方策を考えるべき

■地図をイメージ化する パンフレット 写真などを活用。

■一般登山者が 登る「登山道」と 雪山 沢 薮など 本来「道」のないところを通る「登山」とは 明確に峻別しなくてはいけないのでは?

その場合 一般登山者対応の「一般登山道」は 環境整備すべきだ。

■ニュージーランドでは難易度の高い「登山道」には「ここからさきは登山に適した装備とスキルが必要であり、読図とルートファインディングが必要である」との標識がある。

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シンポ 村越 さま まとめ

村越 真さま (静岡大学)
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これからの課題

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■自助 
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自分で 何をするか
ナヴィゲーションのスキルを身につけるだけでなく
山の総合力 リスクの認識をきちんとする

自分の力を知る

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■共助
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学習機会の提供 
組織 団体
捜索 救助

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■公助
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地方自治体 国の役割
環境整備 情報の提供 研究

救助方法の検討
責任 義務 の問題 登山者と コンセンサス必要
全部 環境整備すると 登山の楽しみをなくしてしまう

ここまでは 環境を整備し ここからは ご自身の 判断で 自己責任

ニュージーランドの看板

■ニュージーランドでは難易度の高い「登山道」には「ここからさきは登山に適した装備とスキルが必要であり、読図とルートファインディングが必要である」との標識がある。

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「道迷い」を研究するための ふたつの アプローチ
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■疫学的アプローチ
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統計分析
全体の把握
関連する要因の検討

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■臨床学的アプローチ
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プロセスの理解
対応能力の課題


1-IMG_0755.JPG


■2014年 石鎚山系の山で  レスキュー隊員が救助中 死亡する事故があった

■『空飛ぶ山岳救助隊―ヘリ・レスキューに命を懸ける男』羽根田 治 著 山と溪谷社 1998 の本もある ヘリコプター救助の第一人者だった 篠原秋彦さん 救助作業中 転落死亡 2002年。

■2009年 奥穂高 ジャンダルムで 岐阜県防災ヘリ 墜落。

■実際のヘリ救助の動画を見ると ヘリ救助が いかに大変で 難しいかよくわかる。

簡単ではない ヘリ救助。

携帯電話からの通報で 安易に ヘリ救助を求める 遭難者が増えているというが、以下の動画を見れば ヘリ救助が いかに大変危険な作業なのを再認識すると思う。

登山者は、要救助者となって ヘリに ピックアップされることなどないよう くれぐれも安全登山に心がけ 無理のない計画で 慎重な行動をしたいものだ。

■山岳遭難での通報手段として

いまでは山岳遭難の通報手段として 携帯電話からの通報が一番 多いのだが

携帯電話についている GPS機能など 位置情報を 活かすには、遭難者「要救助者」が携帯電話で 直接 110番か 119番へ 電話するのが一番。

第三者経由 たとえば 家族 山小屋 など経由依頼したのでは 携帯位置発信情報が 特定把握できない。

■出動指令を受けてから、ヘリが出動するまで

【神戸市航空機動隊】
https://youtu.be/wTEZmAl9-KM

■位置がわかっても 山中 ヘリ上空からの視認は難しい

目立つような ストロボ とか派手な色彩 動きがないと 視認しにくい

山岳救助で通報者からはヘリがすぐそこにいるとの情報、地上からはヘリが良く見えていても、ヘリからは全く見えないこともある。

【神戸市航空機動隊】山中での上空からの視認の難しさ

http://youtu.be/7Oz65xPAArs


【神戸市航空機動隊】ヘリコプター出動現場映像

http://youtu.be/kj8R0eSMCRw

【神戸市航空機動隊】滑落からの道迷い

登山中に30m程度滑落、そこらから自力で登山道を捜しましたが、道迷い
今回はたまたま携帯電話が通じる場所であったため、早期に救出

http://youtu.be/45LlaFIE4v4

【神戸市航空機動隊】冬山での遭難

http://youtu.be/puTv-Oagkj0

【神戸市航空機動隊】クライミング中の滑落事故での救助活動 断崖絶壁

http://youtu.be/FZ-xg-TfB_c

【神戸市航空機動隊】レスキューストレッチャー取扱い説明
http://www.youtube.com/watch?v=1t0TIKl116c

【神戸市航空機動隊】レスキューストレッチャー

http://youtu.be/Z7CndKE_cEg

雪に覆われた 雪山。

夏道が雪にすっぽり覆われる程の積雪量のときは、安全なルートを的確に見つけ出して進んでいく ルートファインディング能力が必要になります。

それは 赤テープなどを探し出す能力ではありません。

的確に、地形を読み、積雪、雪質をよみ、読図 磁石などを使い より安全なルートになるよう 常に ナビゲーションしていく能力です。

夏道は 冬道とは 同じになる場合もありますが まったく違う場合もでてきます。

また山域によっては冬期には 夏道が危険な場合もありますので 冬は 夏道など 全く使えない場合が当然といったことも雪山では常識です。

ですから雪山で GPSに頼りきって 地図どおりの 夏道を無理やり たどるのは ルートファインディングではなく 大変 危険なことのなのです。

GPSを使うにしても たまにほんの 参考程度にする程度にとどめ

あくまで 基本のナビゲーションとしては 安全なルートを的確に見つけ出して進んでいく ルートファインディング能力を高めることのほうが 大切です。

ルートファインディング能力は あせらず じっくり 自ら体得することでしか 身につきません。

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「ツアー標識もない、ほとんど人の踏み込まないような山域をツアーしようとするとき、最も問われるのが正しいルートを見つけてゆく能力の高さである。

これを磨くためには、一回でも多くのツアー経験を積むしかない。

だが ただ回数を重ねれば 優れたルートファインディング能力が身につくかというと、けっしてそうではない。

いつも誰か先導者の後について行動し、ツアー中一回も自分でコンパスも地図も出さず、なんとなく頂上に着き、いつの間にか下へ降りてくる人、あるいは、年数は重ねているが、つねにシュプールのあるようなポピュラーなルートばかり、出かけている人の場合は、実戦的なルート発見能力はけっして高くない。

 ルートファインディング能力を磨く最良の方法は、自分が先頭に立ち、パーティーを正しいルートに導かなければならないという責任感の下で、真剣に歩を進めることを出来る限り多く体験することである。」

北田啓郎 著 「テレマーク・スキーイング」 日本テレマークスキー協会編 山と溪谷社 1989年

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私の場合 GPSはトラックログ取得が第一目的としています。

各 山行記録ウェブページ下部にトラックログ取得GPS名を記入しています。
http://shumiyama.web.fc2.com/2015/20150111yahaz.html

また最近は アンドロイドスマホに地図ロイド 山旅ロガーを入れています。
ヤマメモ ヤマレコ投稿用にはこちらが向いています。

SIM無し スマホを登山用GPSとして活用
http://www.yamareco.com/modules/yamanote/detail.php?nid=869

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雪上歩行の補助器具など使うには まず前提条件として
奥山に 分け入って ルートもわからず 右往左往することは大変危険なので
ルートファインディング能力 天候判断力 行動能力 登山技術など
雪山の総合能力を高めていく必要が まず前提。

そのうえでも  一日の中でも高度 日陰 斜面など どんどん変化していく 雪質は 一筋縄ではありません。

どんな雪質がでてきても それなりに 対応できるようにさらに 総合力 技量を磨いておかねばなりません。

どんな 補助具を使うかは その人のもっている 技量で 自ら判断し決めていくことです。

補助具を使ったからといってラッセル力が上がり いきなり 総合力が一気にアップするものでもありません。

総合力は 地道に コツコツと ステップ アップしていくことです。

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10年前の拙作ウェブページですが 以下のURL

http://shumiyama.web.fc2.com/yomoyama/snowshoes.html

★最後に 何より注意したいのは 安易に 雪の奥山へ 簡単に入っていけることで 起きる問題です。

無雪期とは 格段に厳しい、気象条件など、よく考え、雪の奥山へ、入るときの 危険を 十分認識して、それなりの準備と 装備を整えて くれぐれも
安全登山に気をつけたいものです。

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エスケープルート

2013s0192-560-1.gif
2013年7月6日 

名頃 (徳島県三好市東祖谷字名頃640-8)の国土交通省 四国山地砂防事務所
名頃雨量計。

7月6日 朝7時から18時まで52ミリの雨量を観測。 降り始めから7月6日20時まで累計135ミリ。高い標高の山ではもっと降っていたんだろう。



2013年7月6日 一日中 断続的に強くなったり 弱まったりしながら 雨が降り続いて 途中には 話し声も聞こえなくなる 滝のような豪雨にも遭遇した。

が、この天候のもとでも、予定どうり 名頃から三嶺 白髪山を登り 白髪池の散策などをして 白髪避難小屋で 休憩。

午後からは 更に雨脚が強くなってきていて、 白髪避難小屋から 四ツ小屋谷川のルートで 下りだすと 強い雨脚で 山の斜面いたる所で 濁流が 勢いをつけて流れだしていて とても 危険な状態になっていた。

かりに 沢を嫌って 1472m標高点の尾根を経由しても 最後に 沢本流の徒渉があり この状況では とても厳しいことが予想される。

(その点 橋のしっかりある 丸石カズラ橋は安心だが、その他 登山道のない 獣道の尾根を下りても 大雨で増水の時など 祖谷川本流、支流の徒渉がポイントになる。)

もし 引き返しのポイントを誤ると 水かさは 急に増水し うかうか すると 退路も絶たれてしまう。

この天候では この四ツ小屋谷川ルートは エスケープルート とはならないと 察知。

遠くても より安全な 一般縦走路を通って カヤハゲ 三嶺山頂経由とすることにした。

縦走路に戻っても 登山道は水路。三嶺山頂の平坦部からの第一歩 下り口の所でさえ 沢状になって水が激しく流れるほどなので 実際山稜での雨量は かなりのものだったはずだ。


四ツ小屋谷川 上部 いたる所で 濁流が激しく流れだしてきていた。


三嶺の池は オーバーフロー



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エスケープルート

「縦走の途中ですみやかに下山できる道。
また、天候の急変などによって計画のルートを避けたり、
危険箇所を回避するために利用される道。」


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剣山 三嶺 の縦走路のエスケープルートとして一般的に
以下4ルートがあるが 1と3は林道へ降りてからバスの便など不便なので注意。

1 ス-パー林道下山分岐から剣山ス-パー林道 (徳島県那賀町木頭へ)
2 丸石避難小屋から奥祖谷カズラ橋 (徳島県 三好市)
3 白髪避難小屋から ふるさと林道へ(高知県香美市 影か別府へ)
4 白髪避難小屋から名頃 (徳島県 三好市)

■那賀郡那賀町

1 次郎笈 丸石 間 ス-パー林道下山分岐から剣山ス-パー林道へ

林道へ下りてから 那賀町 木頭北川 へ出るまでが遠い

■高知県香美市

3 白髪避難小屋から ふるさと林道へ

香美市営バスを利用するとなると
http://www.city.kami.kochi.jp/soshiki/11/shiei-bus.html

 高知県香美市 別府峡谷をへて 国道195号 別府まで遠い
http://www.city.kami.kochi.jp/uploaded/attachment/2630.pdf

 高知県香美市 ヒカリ石経由 影までも遠い
http://www.city.kami.kochi.jp/uploaded/attachment/2630.pdf


■祖谷側への エスケープルートは あとが楽だが

4 白髪避難小屋から四ツ小屋谷川経由 三嶺林道をへて名頃への下山路
沢を嫌って隣接尾根 1472m標高点経由しても 最後に 沢本流の徒渉があり 増水時は厳しい。

2 丸石避難小屋から奥祖谷カズラ橋への下山路

国体橋 かずら橋など 橋がしっかりしていて 心配は無い。
一応 これが まともな エスケープルートとなりうるルートのようです。 

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もっとも 天候に応じて 山歩きを楽しむのが 山の基本。

 悪天候の時は 欲張りの計画などは 適宜天候に あわせて 計画を変更したり縮小したりするのが 安全登山の原則で これが本当に一番大切だと 反省です。

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