2008年4月アーカイブ


実を言うと 一冬で 何度かは 不安定な 雪面に 出会っているのです。

降雪中 や 降雪直後 あるいは  堅い雪面にの上の 不安定な雪 南風で 急速な 温度上昇時 など 色々な ケースがあるのですが、

実際 私のよく通う山域でも 不安定に雪が付いた 斜面で 足下から パサーと 板状の雪の層が 崩れるのは そう珍しいことではありません。

危なげな 不安定な 雪庇の辺りを 通過するのも よくあることなのです。
崩壊過程の 雪庇に 出くわして 肝を 冷やしたこともあります。

雪崩れた跡に出くわすのも ありますが、 朝 通った時は 大丈夫だった 雪面が 夕方 帰途に通るとき には 斜面が崩れていた ということもありました。

長年 登っているから 大丈夫 だというのは 無知の延長線 です。

何度か 危ない 経験するたびに 積雪期の山は 無雪期とは違う 難しさがあると 感じるようになっています。
雪の 山は やはり 何が起きても おかしくない というのが 本当のことなのです。


★ 雪国に 比べ 事故例は少ないものの

四国では 雪の 絶対量が少ないから まだ 事故にならないケースが多いのでしょうが、やはり それでも 積雪は 降るところには、降ります。

積雪が少ないから 却って 無知から くる 危険感受性の低さが 問題なのでしょう。

★ 昭文社の 山と高原地図 

昭文社の 山と高原地図「石鎚、四国剣山」  で よくみて見ると 積雪期の トラバース注意などと 地図上に書きこみされた ところがあります。 それなりに 過去の危険データ を基に 書かれていることで 疎かには出来ません。

積雪期の ルートの取り方は 雪面の状況次第で 色々 変わらなければいけない のが 基本です。

夏道 通りの 赤テープに 惑わされて 積雪期の ルートの取り方の基本が 取られていなかったりしていないか 反省 してみる必要があります。

雪のルートは 積雪状態など 自分で きちんと判断していくことが 大事なのです。

★ 夏道沿いの 赤テープ

雪のあるときは 本来 積雪期用の 雪道を利用すべきです。
場所によっては 夏道と 冬道が 同一 といったところもありますが、夏は通れても、雪があると 危険だ という 所もあります。

また 積雪期であっても 雪の量 雪質など考えて その都度 ルートの取り方など 判断することになります。

赤テープが あるから 雪道だ と思うのは 誤りで、自己の判断で、雪道を 決定すべきです。

むやみやたらの赤テープは 百害あって 一理なし ではないでしょうか。

私の 赤テープへの考えは ここにあります。 赤テープ考

雪崩 2008




セルフレスキュー



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『バックカントリー セルフレスキュー
雪崩事故&ケガからの救出マニュアル』

近藤 謙司 監修
スキージャーナル
ISBN 978-4-7899-7009-9
2008.3.1 第一刷

株式会社アドベンチャーガイズ
http://www.adventure-guides.co.jp/

国際山岳ガイド近藤謙司氏 ブログ
http://blog.goo.ne.jp/kenken8848/

DVD付

雪崩発生時点から 状況確認 状況判断 生存者への聞き取りなど行い 
2次雪崩への警戒を怠ることなく 実にキビキビした無駄のない動きで的確に
埋没者を探索し 掘り出し 救出する。所用時間 8分。

それであっても やはり大事なことは

「バックカントリーでの行動で一番大切なことは、ことが起きた後のレスキ
ューテクニックより、ことが起こる前の勉強と行動であるということ。
事前の準備と正しい知識、技術、行動学の習得なくして、本書のレスキューの
みを身につけるというのは大きな間違いだ。」
はじめに 近藤謙司 著




『雪崩ハンドブック』



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『雪崩ハンドブック』
デビッド・マックラング ピーター・シアラー 著
  日本雪崩ネットワーク 訳
2007年12月14日 初版

東京新聞出版局 
ISBN 9784808308841

かなり 内容のある 座右の書だ。


日本雪崩ネットワーク
http://nadare-net.jp/




『岳人 2008年4月号 』




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『岳人 2008年4月号 備忘録』柳澤昭夫氏

「雪崩もそう。カナダの基準などがどんどんもちこまれてきて、雪崩は科学的 に解明されたという錯覚が生まれつつある。でもおれはそんなことちっとも思っていないし、わからないことがたくさんある。(槍平の雪崩もそうですよ ね。)


でるかもしれないという予想は成り立つかもしれないけど、このいま雪崩はでないという確証は絶対に手に入らない。

きょうあたりは大丈夫だろうというのは甘い推測にすぎなくて、甘いか辛いかはいつも結果論。雪崩に遭へばバカもんといわれ、遭わなければたいしたものんだといわれるだけの話。結局は推測の域を出ない。

みんなが行けば怖くない式で、天気はいいしあいつらも行っている、軟弱と見られるのはシャクおれらも行こうよという連中がある一方、いやみんなは行動しているけどおれたちは何がなんでも今日は動かないという信念があるかどうかの違いに過ぎない。」

柳澤昭夫 氏
『岳人 2008年4月号 備忘録』

『岳人 2008年4月号 』

大町山岳博物館






『ドキュメント 雪崩遭難』



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『登山者は今までの経験だけで山の天候、積雪状態、雪庇のできる具合を判断しないほうがよいと言える。同様に、山で培ってきた今までの経験という ものさし だけで、雪崩の危険を判断すべきでない。

気候変動という悠久の時間変化に比べれば、私たちが山で経験している時間は余りに短すぎる。

気候変動に応じた新しい雪崩判断の「ものさし」、科学的な知識と経験で得た知識を融合させた「ものさし」を、登山者は身につける必要があると私は考えている。』阿部幹雄著

『ドキュメント 雪崩遭難』 阿部幹雄著 山と溪谷社 2003年2月初版






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雪崩 2008