3月雪崩の最近のブログ記事


3月 雪崩、 山中では 寒気 と 暖気 との 攻め際が 激しくなって


登山道の上にある つららが落下して 橋に激突。(2012年3月3日撮影)
急に暖かくなる この時期 「想定外」のことにも 「想定」して くれぐれも 上部にも 目配りのほど。

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3月「啓蟄」で 里では 春に向かう兆しが出てくる 季節。

だが、この時節 山中では 寒気 と 暖気 との 攻め際が 激しくなって、山の天候は 気温急上昇のあと すぐに 急降下するなど 複雑に大きく変化の 変わりやすい 頃合い となる。

暖かい 雨で 雪解けが 一気に進む場合もあり、一転 冬の風雪に戻り 大雪になったり 湿雪の重雪に泣いたり、 春 爛漫のポカポカ陽気になったり、めまぐるしい変化が 極めて短時間のうちに 次々とおこる。

さっきまで いい天気であったのに すぐに 厳冬期の 猛風雪に逆戻り。その後 一転 高い山でも高温で雪崩の危険、 土砂降りの大雨 でスラッシュ雪崩の危険。

雪だけに 対応すればいいわけでなく ミゾレ、 雨 、何が襲ってくるかわからない 怖さがあるこの時期。読みにくい 天気に 翻弄される。

雪質は刻々変化し 雪面から 様々な情報を 適宜 読みとり 対応しなくてはいけない 難しい時期だ。

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そういえば いまから丁度 40年前の3月を振りかえると。

富士山での 24名死亡の大量山岳遭難が発生した のも 雪崩をおこす 荒れた天候だった。

当時 まだ若い私は ちょうど この富士山の大量山岳遭難の発生の時、 槍ヶ岳 北鎌尾根への 登山中であった。

七倉から 湯俣まで 丸2日かかる 深い湿雪のラッセルにはじまり、その後も 千天出合 P2から 独標 大槍まで ずっと 天候 と 雪に苦しみつづけた。

下の雨が 高い標高で 雪なら まだ マシで、高山でも 雨がふり ミゾレがふり 雪がふり めまぐるしい天候の変化が 短い間隔で おこり その都度 著しく雪質が変わる。

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3月の雪山 雪崩遭難 
1972年3月20日 富士山 計24名死亡
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温暖な四国でも 3月の雪崩遭難は

■1943年3月29日 石鎚山 おたけ沢(初芽成谷上部) 1名死亡
■1965年3月16日 一ノ森 気象関係者 1名死亡。

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2012年3月3日の山行でも 朝の雪面と 昼からの雪面は 大きく変わってしまった。

あらゆる積雪状況に対応して 適確に 判断するのは そう簡単なことではではない。

この3月 本当に 難しい時期なので 無理のない範囲内での慎重な行動が要求される。


冬から春へ 季節のうつろいは 急である。
3月 心ゆったり 無理のない行程で 山へ向かいたいものだ。

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参考までに 
中部山岳方面で 3月の 雪崩遭難事故の主だったものは

1957年3月12日 白馬鑓 4名死亡
1962年3月18日 八方尾根黒菱 3名死亡
1964年3月20日 釜トン出口 3名死亡
1964年3月20日 北穂 滝谷 2名死亡
1965年3月12日 横尾本谷 7名死亡
1966年3月18日 奥又白谷 4名死亡
1969年3月17日 硫黄岳 5名死亡
1980年3月22日 槍ヶ岳 北鎌P8 4名死亡
2000年3月27日 笠ヶ岳 穴毛谷 2名死亡


1974年3月18日 白馬主稜末端 5名死亡
1974年3月23-25日 鹿島槍 計9名死亡
1975年3月22日 白馬猿倉長走沢 2名死亡
1975年3月22日 遠見尾根 1名死亡
1976年3月21日 烏帽子岳 ブナ立 1名死亡
1976年3月24日 針ノ木雪渓上部 4名死亡
1996年3月17日 爺ヶ岳扇沢 1名死亡
1982年3月 白馬乗鞍 1名死亡


1960年3月26日 剱岳池ノ谷二俣 2名死亡
1962年3月26日 剱岳池ノ谷二俣 1名死亡
1980年3月22日 奥大日岳 1名死亡
1991年3月 7日 早月尾根カニノハサミ 1名死亡
2000年3月 5日 大日岳 2名死亡(雪庇崩壊)
2011年2月28日 剱岳池ノ谷 1名死亡

1992年3月22日 大天井岳頂上直下 1名死亡
1932年3月29日 常念岳 3名死亡

1975年3月22日 中ア 宝剣岳直下 宝剣沢 7名死亡
1976年3月27日 中ア 千畳敷 3名死亡
1977年3月30日 木曽駒ケ岳将棊頭山 7名死亡
1982年3月21日 中ア 宝剣岳 八丁坂 3名死亡
1990年3月 8日 中ア 檜尾岳 2名死亡

1933年3月16日 東筑摩郡 朝日村古見 船ケ沢・仲股沢 6名死亡
1988年3月 戸狩スキー場 1名死亡
1970年3月 黒岩スキー場(信濃平) 1名死亡


1961年3月28日 八ケ岳 阿弥陀岳 1名死亡
1980年3月1日 八ヶ岳 双子山 大河原峠付近 1名死亡
1982年3月21日 八ヶ岳 12名死亡
1994年3月26日 八ヶ岳赤岳頂上付近 1名死亡

1982年3月22日 仙丈ヶ岳 2名死亡
1982年3月22日 甲斐駒ヶ岳 水晶沢 1名死亡

以上のように 3月は
雪崩などの山岳遭難が続いた。


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2011年2月28日 北日本新聞切り抜きから 
山岳警備隊の精鋭でも 雪崩にまきこまれた。

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平成23年3月5日 牛の背(1757) 天狗塚(1812) 西熊山(1815) 三嶺(1893)

天狗峠付近にて 撮影







三嶺(1893) 西熊山(1815) 天狗塚(1812) 周辺 雪崩マップ

雪崩 視認した箇所 (平成17-18年)

これ以外で
雪崩れていても 縦走路からは 視認できない
あるいは雪崩のタイミング的に見落としているところ 数多くあるようです。