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風速計


「山で危険を避ける方法にはふた通りある。

第一は、科学的あるいは教科書的なアプローチによるもので、温度計、比重計、気圧計、風力計、傾角計などの使用や、雪面にあけたスノーピット、積雪の切断面テストなど、あらかじめ計算された観察によって状況を検討するものである。
この種のアプローチは非常に有効であるため、よく研究がなされている。

しかし、危険回避のための科学的なアプローチは、山の環境に対する本能的な感覚にとって代わられるものではない。
あくまで補助的なものとして捉えていくべきだ。観測計器や合理的な観察がどういう結果を示そうと、胸の奥の不安を打ち消すことが出来ないなら、行動を続けるべきではない。」

   「アイスワールド」 ジェフ・ロウ著 手塚勲訳 1998 山と溪谷社

★少し前から  温度計付きの 風速計を 山で使っています。

Kestrel (ケストラル) 2000で、11cm 4.2cm 厚み 14mm 重さ 42gの小さなポッケト気象メーターです。

http://www.nkhome.com/


風速 (最大 平均) 気温 体感温度が デジタル表示されます。


平成16年1月31日 三嶺山頂にて 後は 矢筈山

今まで 温度計は チャックの引き手に付属している小さな ものや 棒状の 雪温計を使っていましたが、小さすぎて、細かい温度が見えにくかったり、温度が安定するのに時間が掛かったりしていました。

風速計は 「強いな 弱いな」 という感覚でした。

瞬時に 一体 どのくらいの 風速が吹いているのだろうか、いつも 気になっていたのですが、すぐに正確に測ることが出来たらと思いつつ、いたところ、以前から気になっていた ケストラルを購入することとなった次第です。

★山中で  しばらく使用した後 使用感想

ちょっと立ち止まったくらいの 瞬時に すぐ 気温 風速が分かり 暑い 寒い 強風 弱風 が 実際の 数字で掴めるのは とても便利です。


温度 直射日光 を避け 地上 の 空気の 温度が 気温です。デジタル表示は 風で 小数点以下の 末尾の 数字が 細かく動きます。 空気も ばらついているな と感じます。 

風速は もっと ばらつきます 風の息がありますし 風向は 細かく変わり プロペラの軸と 多少 一致せず偏角が生じます。
 僅かな時間でも 風は 激しく ばらつきます。
一〇分間平均風速などと とても じっとして 待ってはいられません。

そこで ave 平均風速 を見ます。 


徳島県東祖谷山村 落合峠(1520) の 風速計 平成16 年1月
風の向きの変化に応じて 動く プロペラ型 かなり大きい音がしていた。
(訂正 風速計は 下の方に お椀型の在来型風速計があり 正常に 動いており どうやら  この大型のプロペラは 風力発電装置であるらしい。)

http://www.zephyreco.co.jp/index.html
http://www.zephyreco.co.jp/MAIN_S~nagano.HTM#list011


★感覚的に思っていた風の強さと ケストラルで計測した風速の 違い

 気温の違いによる感覚の差はあるものの、 大体 毎秒5m 未満は そよ風で 大した風でない。 10mを越えると 強いと 感じ始め、15mは強風です。 20mを越えると 歩くのに 困難があるような感じです。

もっと 強い風の時は 瞬間的にはあるでしょうが 、これ以上は 正直言って 風速計を取り出すのも 大変で とても 計測する気にならず 計測不可という感じです。

だいいち ここまで 天候悪化の時などは、予め目的地を変更して、もっと 風の弱い 地域の山岳へ 移動してしまうでしょう。


気温は 地上天気図でなく 高層天気図の 高層の温度分布図での温度と 殆ど良く似ています。
やはり高層の大気の流れがそのまま 山頂の気温とほぼ一緒にならわれるのだな 感じました。

2011年 から 新しい 風速 温度計を使うことになった。というのは 平成23年1月16日の山行で 以前から使っていた風速計の調子が悪くなってしまって、温度の方は正確にマイナス14.5度と表示されるが、風雪のもとで 風速10mから20mぐらいだったのは確かだが、風速の数字が5mぐらいで 全然 あがらなくなってしまった。

やはり 微妙な計測器械だけに 壊れやすいのだろう。

新しいのは以前のに比べ 時刻 風速 最大風速 平均風速 温度 体感温度 気圧 高度など 多くの計測できる。

山の天候は移り変わりやすい。
色々な 判断を出す 判断材料のひとつとして この機器で 山中での 冷静な判断がだせ 適切な対応ができるよう 活用できればと思う。






「山で危険を避ける方法にはふた通りある。

第一は、科学的あるいは教科書的なアプローチによるもので、温度計、比重計、気圧計、風力計、傾角計などの使用や、雪面にあけたスノーピット、積雪の切断面テストなど、あらかじめ計算された観察によって状況を検討するものである。
この種のアプローチは非常に有効であるため、よく研究がなされている。

しかし、危険回避のための科学的なアプローチは、山の環境に対する本能的な感覚にとって代わられるものではない。
あくまで補助的なものとして捉えていくべきだ。観測計器や合理的な観察がどういう結果を示そうと、胸の奥の不安を打ち消すことが出来ないなら、行動を続けるべきではない。」

   「アイスワールド」 ジェフ・ロウ著 手塚勲訳 1998 山と溪谷社




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2004年2月3日 第1版制作
2015年6月14日 最終更新

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