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HOME > 山行記録 >古味 牛ノ背(1757) 天狗塚(1812) 谷道 > 平成16年4月18日
無雪期
古味 牛の背 天狗塚(1812) 谷道
●二万五千分の一地図「京上」「久保沼井」 徳島県美馬郡一宇村 徳島県三好郡東祖谷山村 高知県香美郡物部村 ここで紹介している山々は、本州の著名山に比べると、登山道や指導標は未整備です。 それは自然が多く残っていて、この山域のいいところなのですが、この山域では、登山者は自己責任での行動が求められます。 コースタイムはご参考程度にしてください。 ●この山域への 交通機関 アクセス ●この山域の地形、地質と気象 ●剣山山頂の気象(平年値、極値) |
★概念図
平成16年4月18日 晴れ
【コースタイム】
古味P地点 6:43 -- 林用軌道始発点跡地 7:07 --1390.6m 三角点 8:17 --1486mP 8:42--北西尾根縦走路分岐 9:30 --牛の背三角点 (9:50-10:03) -- 天狗塚山頂 (10:43-11:03) --南西尾根経由 -- 谷道川徒渉地点 13:08 --祖谷山林道 支線入り口 ゲート 13:39 --- オコヤトコ 14:19 -- 林用軌道跡地経由-- 林用軌道始発点跡地 16:15 --古味 P地点 16:29
【距離】
累計歩行距離 17.355km
【詳細】
R439を京柱峠方面へ 2.0k 徳島森林管理署小川森林事務所の先で 左折、下って樫尾谷川 を 渡ったところで 標高564.9mの四等三角点がある。(場所はここ)
谷道川を渡り 高齢者福祉施設 「清盛 頼朝 」の前を通過 ヘアピンを何度か折り返しながら 集落内の道路を辿り 古味集落で駐車し 出発する。
人工樹林帯の中 少し登り 林用軌道の 始発点跡地にでる。
ここから上の尾根へ取り付く。下は 木々の新緑が 芽吹きはじめだが 高度が上がるにつれ、冬枯れのままだ。
ワイヤー 赤杭 カヤが でてきて 伐採跡の1390の三角点へつく。土佐矢筈山 京柱峠がよく見える。
広い尾根筋から、急な登りを経て 1486Pにで オコトヤコからの道と 合流した。
カラマツ林 を じっくり 味わう。
先週 水の溜まっていた池は水が減り 泥のヌタ場になっていた。
幅広い 尾根を 獣道を 適当に拾い ながら 樹林限界を抜け 牛の背北西尾根の亀尻峠からの縦走路に出た。
牛の背三角点 に立ち寄る。
二重山稜の 窪地の 残雪は 先週より大分減って もうほんの少しだけになってしまっている。
天狗塚西側の 天狗の池 も水涸れで コケが黒々してきた。ここの 残雪は 完全に 無くなっていた。
天狗塚山頂 10:50 「13.6度 南風 11m 天気はよいが風が強い。」 早々に南西尾根に下山。
少し下ったところで 西側が 少し開けたところには 残雪があった。
尾根を下り 谷道川へ出たところで、徒渉の橋は 流されていたが、水量少なく 転石伝いに 左岸に徒渉する。
ここは 直ぐ下流に 工事用の 立派な 仮橋が 架けられていて 対岸には砂防ダムが出来ていた。
しばらく 林道支線を行き 祖谷山林道 へ出たところには 車止めの チェーンが 張ってあった。
祖谷山林道 キロポスト 3.5kmの所から鉄橋で 谷道川 右岸に 渡り オコヤトコ林用軌道跡へ出る。
林用軌道跡 を ゆっくり散策しながら 歩く。
歩道整備と看板が出ていたのは どうやら この 軌道跡のことみたいだ。
石積みの橋台 擁壁 など しっかり観察する。
鹿よけ有刺鉄線フェンスのあるところまでは 歩道整備がされていたが そこからは 藪が 昨年秋と同じ状態だった。
崖を削って いるところもあり 紅葉を楽しみながらの 遊歩道の感じだ。
残された枕木の犬釘は 丁寧に作られた 手製工芸品のような出来映えだった。
途中 岩の割れ目からの わき水が あり 給水。
常時 橋桁に 水が 掛かっているところは 桁の木が腐らずに 残っていた。
木製の梁桁は 50cm以上の太さ あった。
大きく 山腹が崩壊した箇所は 昨年秋より 更に崩壊が進んでいる 感じがした。
林用軌道 始発点跡地へでて、 古味集落 の駐車地点へ戻った。
● 二万五千分の一 地形図 「京上」 「久保沼井」
● 小川 から 牛の背 天狗塚のルート「ここより 天狗塚に行く道あり 道 極めて難なり」
という記事もあります。(ここ)
今では 全く 登られていませんので、 かつての ただでさえ 悪い道は 微かになっていて、野生動物が 歩き回るようになっています。
獣道などを 利用する区間 も あります。
1486Pからの ダダ広い 尾根は迷いやすく、 方角を確かめルート選定を 慎重に しなくてはなりません。
樹林限界を出て 笹原にでても 屈曲点が多く 注意が必要です。
下りで 通るときは なおさら 尾根の屈曲点 で 慎重に 方向を 確かめてください。
1468Pから オコヤトコへの 分岐点は 広くて 迷いやすいところがあります。
● 林用軌道跡
オコヤトコからの 林用軌道跡 区間 2.4kmは この区間の標高差は60mにしかならず ほぼ水平に感じます。
ほぼ水平なのは かつて 林業が盛んな頃は この軌道上を 木材を満載した 車両が 通っていたらしいのです。
また 古味の 林用軌道 始発点 と 対岸の 小川事業所 との間には ケーブルが張られていたそうです。
その後 谷道川 左岸沿いに 祖谷山林道 などが出来て 軌道は 使われなくなりました。
「何十年 も前に 廃止された」と山里の方の話していました。
林用軌道の かつての 面影は 苔むした立派な石積み に感じとる ことが出来ます。
● 谷道川 徒渉地点の橋
以前は 丸木橋が架けられていましたが、今回は 流されていました。
といっても 初めから 流されるのは 前提で 流し止めの ワイヤーで 岸に打ち上げられているので また簡単に 復旧できるのでしょう。
水量が少なければ、 今回のように 簡単に 転石伝いに 徒渉できますが 、
増水時には 注意が必要です。
腰を越え胸までつかるような 増水時には 下流の工事用仮橋(工事中につき 部外者立ち入り禁止 標示あり)を 緊急避難的に利用させてもらうしか ありません。
ただ その工事場所 まで いくのに 危険箇所や 崖崩れ箇所が ありそうで その方が 危険かもしれません。
平成16年4月18日 谷道川徒渉地点 平成15年11月1日 橋が かかっている すぐ下流にある工事関係者用仮橋(立入禁止) 工事中の砂防ダム
● 古味 集落 終点付近での 駐車スペース について
古味集落を通る 道路の 幅員は決して 広くはありません。
また 急な 傾斜地 で 貴重な 農作業の スペースも 多く、 道路が 集落の方の 貴重な 生活空間になっています。
登山者は 地元の 方には 迷惑の無いよう 駐車スペースの選定には くれぐれも 十分な ご配慮なされるよう 願います。
2004年4月18日 etrex legend GPSトラックログ
カシミール(杉本智彦氏作)利用
「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものです(承認番号 平15総使、第387号)」
★ 写真
牛の背 に 少し 残雪が残る 牛の背から 三嶺 西熊山 天狗塚を見る 天狗塚南西尾根から天狗塚山頂を見る 林用軌道跡地を歩く 枕木と 犬釘(丁寧な手作りだ) 石垣はしっかりしている 石積みの橋台が残る 常時水で濡れていて腐らなかった橋桁 大規模 崩壊箇所 崩壊箇所の上部を 見上げる 鉄の車輪 残っていた レール レール高さ10cm 高齢者福祉施設 「頼朝」と「清盛」 国道32号線沿いに 新たにオープンしたショップ
高知県香美郡物部村別府峡にて 高知県香美郡物部村別府峡にて
平成16年4月20日 第一版
平成16年5月11日増補
ご注意
この登山道は十分には整備されていません。険しい山道が続いています。
気象条件やあなたの技量と体調をよく考えて、適切な装備を準備した上で、くれぐれも慎重に判断し自己責任で行動してください。
自然へのインパクトを出来る限り少なくするよう心がけましょう。
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