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無雪期
徳島県 美馬市 徳島県三好郡東祖谷山村 高知県香美郡物部村 ここで紹介している山々は、本州の著名山に比べると、登山道や指導標は未整備です。 それは自然が多く残っていて、この山域のいいところなのですが、この山域では、登山者は自己責任での行動が求められます。 コースタイムはご参考程度にしてください。 ●この山域への 交通機関 アクセス ●この山域の地形、地質と気象 ●剣山山頂の気象(平年値、極値) ●二万五千分の一地図 「久保沼井」「京上」「剣山」「北川」 [ 祖谷公衆トイレマップ2005年版 ] |
★概念図
●二万五千分の一地図 「久保沼井」「京上」「剣山」「北川」
平成18年10月8日
見ノ越 剣山(1955) 次郎笈(1930) 丸石(1683) 高ノ瀬(1740) 三嶺(1893) 名頃 塔丸(1713) 夫婦池 丸笹山(1711) 見ノ越平成17年10月9日 曇り
【コースタイム】
見ノ越 第一駐車場駐車地点 4:27 --剣神社 4:29 --西島リフト駅 5:00 -- 剣山 (5:26-5:31)--次郎笈 (6:01-6:07) ---スーパー林道下降点 6:32 --丸石 (6:45-6:48) ---丸石避難小屋 7:04 --奥祖谷かずら橋下降点 7:06 -- 伊勢の岩屋への分岐標識 7:27---高ノ瀬 (7:40-7:48)--石立山分岐 8:03 --1732m地点 8:24 --1700m三角点 8:41 --白髪避難小屋 8:58 --白髪山分岐 (9:06-9:14) --カヤハゲ 9:36 --三嶺( 10:11-10:23 )--ダケモミの丘 分岐標識 11:07 ---平尾谷登山口 11:28 --名頃 三嶺林道 入口 (12:08-12:19) -- 名頃バス停 12:23---国道439号より取り付き 12:31---1392標高点 13:48---塔丸山頂 (14:39-14:55)---夫婦池 塔丸登山口 16:00---夫婦池 16:03--- 見ノ越 駐車地点 16:31
【距離】
累計歩行距離 32.737km 累計標高差 3142m
【詳細】
見ノ越第一駐車場は 連休とあって 未明に到着したら 既に前夜からの 遠方からの 車でが 既に かなり停まっていた。
天候はガスというか 霧雨(drizzle)状態で 衣服を濡らす。
まだ暗い中 ヘッドランプの明かりで 出発 人のいない登山道を登り リフト駅 刀掛けの松 を経由していくと、 山頂ヒュッテはすでに 明かりがともり 人が外に出ていた。
剣山山頂 「9.2度 6m ガス まだ暗い」
次郎笈の登りで 少しずつ明るくなり 少しガスが切れる。
次郎笈山頂で 2名の先行する縦走者に追いつく。ここで ヘッドランプをしまう。すこしガスが切れて 南の方が見えている。剣山方面は見えない。
丸石方面へいくと またガスの中に入ってしまった。
丸石避難小屋を過ぎると 霧雨状態になる。
高ノ瀬山頂 「8.6度 2-3mガス」
石立山分岐からは 刈り払いが しっかりされていて 歩きやすくなる。
白髪避難小屋の先で ふるさと林道別府西熊線から登ってきた 6人パーティーと出会う。
三嶺山頂に近づくと 一時 ガスが切れ 西熊方面が少し見えたが 大きく遠望はできない。
三嶺山頂 「11.9度 3m ガスが少し切れる」
名頃への下山途中 続々と 下から登ってくる 登山者とすれ違う。
約15パーティー 約50名くらい。
これだけの 人が登るので 台風で荒れた 登山道も 踏み痕が しっかりついている。
三嶺林道入口の 駐車場工事中のところで 小休止。この付近 登山者の駐車車両が多い。
ここから いよいよ 第2部の 塔丸 夫婦池への 登りが始まる。
一度 下ってしまうと 精神的に ゆるんでしまうのだが ここで気持ちを切り替えて 第二部のスタートだ。
名頃小の先で 国道439号から 山仕事道に取り付き 沢沿いの道へ入る。
沢には 工事中の砂防堰堤もある。
昨年の 台風災害の影響で 沢が痛んで 崩れているところが多い。
林業用の山仕事道を詰め 獣道を辿り 小尾根に出て 1392m標高点経由して登ると 1600m付近で 樹林帯を抜けた。
笹原をいくと やがて 塔丸 山頂。
塔丸山頂 「11.4度 2-3m ガス」
晴れていたら 今日一日の 周回コースが 一望の下に 見えるのだが 今日は ガスの中だ。
夫婦池への 下り途中で ガスが切れ ようやく 見ノ越が見えてきた。
夫婦池の水量は少なかった。国道を淡々と歩き 見ノ越へ戻る。
★コースメモ
- 交通機関や自転車など使わず また 車道歩きを できるだけ少なくして 見ノ越を起点に 山歩きだけで グルッと周回する 理想的な周回コースです。
- 一度 祖谷の谷 の底へ降りてまた登るということで この山域 のもつ スケール感 を実際に 体感できます。
- しかし 一度 下まで降りてしまうだけに かなり 精神的にきついものとなります。
- 連休で混雑する 通行量のある 国道439号を 歩いて登るのよりは ずっとましかも知れません。
- 名頃から 塔丸へのルートは 山仕事道と 獣道を 利用したルートで それなりに ルートファインディングが必要です。
- ガスと 低めの気温に助けられ かなりスピーディーに 周回できました。
★トラックログ
●二万五千分の一地図 「久保沼井」「京上」「剣山」「北川」
平成17年10月9日 etrex legend-J GPSトラックログ
「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行のの数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものです。(承認番号 平15総使、第387号)」
断面図 カシミール(杉本智彦氏作)
GoogleEarth
Google Maps
★ 写真
剣山山頂は まだ暗く ガスの中 次郎笈山頂 明るくなってきた 次郎笈から縦走路を見る ガスが流れる 丸石山頂 ガス 霧雨 奧祖谷かずら橋下山口 高ノ瀬山頂 三角点 白髪避難小屋 三嶺山頂から下山する登山者 三嶺山頂 西熊山方面 名頃三嶺林道 入口 名頃 かかしのある そば畑 ようやく塔丸山頂が見えてきた 塔丸下山途中で見ノ越が見えてきた。 夫婦池 12時間ぶりに ここへ戻ってきた。 見ノ越第一駐車場
剣山自然情報センター工事中 12月完成予定
★天気図
平成17年10月9日9時
地上天気図平成17年10月9日9時
高層天気図 700hPa 850hPa
気象庁 提供
★一筆書きの理想的な 周回コース
見ノ越の 剣山登山口 を 早朝出て 、12時間後 同じ場所に、時計回りに 自転車や 交通機関を 使わず 徒歩だけで、一筆書きの きれいな周回縦走を行なうことができた。
周回、縦走コースにつきものなのは 駐車地点まで、長い長い 林道 車道 歩きをしなければならないことなのだが、最後に 車の回収で苦労するなどしたら、面白みが少なくなる。
今回のように 長い周回縦走を 最小限の車道歩きで、 重複する部分なく 一筆書きに 理想的な周回コースをすることができるのは そう滅多になく、大抵の場合 徒歩だけでは なかなか うまく周回設定はできない。
★ラ フォーレ 剣山 休館
夫婦池の畔にあるラ フォーレ 剣山が 9月30日で休館になっていた。
★名頃からの三嶺林道
三嶺へ 最短で登れる、名頃からの三嶺への登山道は 林道終点まで 車で行くなどして、押しかける登山者で オーバーユース問題を 抱えていた。
この問題の 一つの解決策として、名頃からの三嶺林道は、来春からは「一般車通行止め」になる予定となり、現在 名頃の三嶺林道入口に 大きな 駐車場とトイレの工事が行われている。(平成17年7月9日)
しかし、それより先に、今年9月の台風14号により、三嶺林道は ズタズタに被災して 通行止めになった。
平成17年10月9日現在、三嶺林道の 崩れるなど 被災した箇所には 災害査定用の 杭が打たれている。
もともと この三嶺林道では、 林業用とか 工事用 、あるいは 林道上部にある アンテナ共聴施設とか 水道取水施設までの 業務用の車両は ごく少数であって 登山者の通行車両が 圧倒的に多かった。
もし 来春からの「一般車 通行止め」を前提にするなら 果たして 元通りに立派にする必要はあるのだろうか?
更に崩れたりしないために、二次災害防止用に限定した復旧工事を最優先とし、必要最小限の林業用などの業務用車の通行だけを可能とするような 限定的な林道の復旧で当面は良いと思うのだが、 いかがだろう。
★剣山系 塔の丸登山口 夫婦池付近の地図
赤色は平成17年10月9日に見ノ越、剣山、三嶺、と周回し、塔の丸から夫婦池へ下山し、見ノ越へ戻る時のGPSトラックログである。
注意して見ると 、地図上にでている 塔の丸からの登山道と GPSのトラックログとは 随分 違っている。
実際 歩いてみた時、登山道は 徐々に 国道438号へ 近づいてくるのでなく、国道438号とは ある間隔を保ちながらきて あるところから 折れて 国道に出てくるのである。
明らかに 地図上の登山道の位置は 不正確であるが、出版されたガイドブックの書籍なども このあたりまで 正確であってほしいと思う次第である。
この点、「イメージをトレースする」とサブタイトルの付いた、S氏の一連の労作は 表題の通り的確に 間違いなく、歩いたコースを地図上に表されていて、別に GPSを使わなくても 極めて精確に表示されているのには驚かされる。
★同行者 一名
山遊なかよしカタツムリ様 (一名)
「剣山をめぐるサーキットコース」参照
平成17年10月9日 第一版
平成18年10月8日最終更新
ご注意
この登山道は十分には整備されていません。険しい山道が続いています。
気象条件やあなたの技量と体調をよく考えて、適切な装備を準備した上で、くれぐれも慎重に判断し自己責任で行動してください。
自然へのインパクトを出来る限り少なくするよう心がけましょう。
http://www.lnt.org/
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