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HOME > 山行記録 >積雪期矢筈山(1848)石堂山(1636)白滝山(1526) つるぎ町より>平成18年1月2日
積雪期
白滝山(1526)石堂山(1636)矢筈山(1848) つるぎ町より
徳島県三好郡東祖谷山村 美馬郡つるぎ町
ここで紹介している山々は、本州の著名山に比べると、登山道や指導標は未整備です。
それは自然が多く残っていて、この山域のいいところなのですが、
この山域では、登山者は自己責任での慎重な行動が求められます。
コースタイムはご参考程度にしてください。
☆ 山行記録の編集方針について もご覧下さい。
●この山域への 交通機関 アクセス
●この山域の地形、地質と気象
●剣山山頂の気象(平年値、極値)
●二万五千分の一地図●二万五千分の一地図 「阿波中津」 「阿波古見」
★概念図
★記録
平成18年1月2日 曇り 雪
【コースタイム】
木地屋 駐車地点 5:55 --林道大惣線登山口 (6:19-6:29) --- 石堂神社 7:18--白滝山 8:43---石堂山 (9:52-10:14)-- 矢筈山(12:28-13:13) ---分岐 13:25 ---林道大惣線 16:12 ---木地屋駐車地点 16:31
【距離】
累計歩行距離 14.786km 累計標高差1666m
【同行者】
なし
【詳細】
新年 初めての山行。大雪の冬となったこの正月。
アプローチなどで かなりの困難が予想され 選択範囲は限られた。
国道438号から 木地屋赤松線で片川に沿って 登っていくと 雪が深くなる。
最終民家の先で、道路は工事中で通行止め。
このあたり斜面からは、落雪が目立つ。
無理せず、 最終民家の先で 駐車し、まだ暗い中 出発。
林道大惣線に入り、石堂神社への山道に入る。
はじめ 人の入った足跡があったが、入り口だけで、すぐなくなり、あとはラッセルが始まる。
積雪は多い。
石堂 神社は本殿の新しい社殿は屋根勾配がきつく雪が滑り落ちていたが、
倉庫の方の屋根は 重たく雪がしっかり乗っていた。
大惣からのトレースもなかった。
尾根上の道を、進むが 登るにつれどんどん積雪は多くなる。
天候はやがて 曇りから 小雪 ガスとなってきた。
矢筈山 風呂塔への主稜線への突き上げ分岐点は 雪壁になって 回り込んで白滝山へ向かう。
白滝山頂は すっかり雪に覆われ 標識など埋没。
ものすごい積雪量だ。
石堂山への縦走路も雪が多かった。
お塔石の手前にある 石室は三角形の上部すこしが 透けて見える位の埋没。
石堂山 「マイナス3.8度 5.6m ガス 西風」
石堂山 矢筈山間の縦走路は 所々 多くの木々が雪の重さで曲がったり 倒れたりして
樹木が白い 障壁となって 行く手を遮っていた。
まるで迷路のように 迂回。
雪面は 風で吹き寄せられた 吹きだまりが 波を作り 雪壁状となっている。
乗り越えに時間がかかる。
このようなとき 雪面に付けられた
野生動物の足跡は ルート選定に参考となる大事な情報を与えてくれる。
矢筈山頂に 近づくと いよいよ 大きな雪庇地帯へはいる。
大きな張り出しで 注意して 通過。
山頂直下の夏道が 一度右に振る場所など 関係なく 尾根通しで直登可能であった。
矢筈山頂 「マイナス5.6度 3m 雪 ガス 視界きかず」
下りは 木地屋へダイレクトに下る。
途中 右に寄りすぎ 一度 正規ルートへ引き返したが
上から 下を確認後 1315m標高点経由で 正規ルートの 途中へ合流する。
片川の上流部は かなりの積雪になっていた。
おかげで 徒渉は靴をぬらさず、スノーブリッジで可能だった。
上流から 最初の右岸から左岸への 徒渉地点。
高捲き後の 左岸から右岸への 沢合流地点の鉄橋 2連の箇所。
林道へ出る 最後の 木橋。
すべて 河原にできた スノーブリッジで徒渉。
人工の橋は どれも うずたかく かつ幅広く積雪がはね出し
どこが橋本体なのか 分からなく 大変危険だった。
普通の大雪の年など ストックで 橋本体の場所を探りながら
一部 を たたき落として 渡ったこともあったが、
今冬は
はね出しの 大きさからみて とても危険かつ無理。
動物の足跡は すべて 下のスノーブリッジについていた。
彼らも 橋の状況を見て 危険を察しているのだろうか。
それを見習って 躊躇せず 川原に降りる。
林道へ降り立ち 駐車地点へ戻った。
★コースメモ
- 平成17年12月からこの山域は大雪に見舞われて、たくさん積雪量がありました。
- 矢筈山系でも この付近は 大雪で定評がありますが、定評通りの 大雪でした。
- この山域へはいるにはそれなりの準備と 装備 体調 などを考慮し 天候を見定めて 自己責任にて 慎重に 行動することが求められます。
★トラックログ
2006年1月2日 etrex-legend GPSトラックログ
「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)
及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものです(承認番号 平15総使、第387号)」
●二万五千分の一地図 「阿波中津」 「阿波古見」
カシミール(杉本智彦氏作)利用
【Google Earth】 【GoogleMaps】
★写真
石堂神社 白滝山 標識埋没 白滝山 付近 四号標識 石室 お塔石 五号標識埋没 石堂山頂 行く手を遮る 雪の付いた樹木 遅くまで雪渓が残る地点 幅広くなった 雪稜 定点観測地点 山頂近く 矢筈山頂 矢筈山 東側から 片川 徒渉地点 雪伝いに徒渉可能 片川 本流の鉄橋 片川支流鉄橋 2連橋付近の片川 木橋付近も スノーブリッジ 木橋の雪 林道が見える 林道から木橋を見る このくらいの雪の量だと問題ないが
津志嶽登山口
★天気図
2006年1月2日 9:00地上天気図 2006年1月2日1月2日9:00高層天気図 700hpa 850hpa
平成18年1月2日第一版
ご注意
この登山道は十分には整備されていません。険しい山道が続いています。
気象条件やあなたの技量と体調をよく考えて、適切な装備を準備した上で、
くれぐれも慎重に判断し自己責任で行動してください。自然へのインパクトを出来る限り少なくするよう心がけましょう。
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