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平成29年12月23日三嶺(1893) 西熊山(1816) 天狗塚(1812)

★平成29年12月23日概念図 記録 写真



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平成29年 12月23日 三嶺(1893) 西熊山(1816) 天狗塚(1812)

【天候】

晴れ 曇り

【記録】

いやしの温泉郷 発 4:11-- 林用作業小屋跡 5:46 --1791m標高点 7:56 --菅生下山口標識 8:28---三嶺ヒュッテ 8:32 --三嶺 (8:59-9:14) ---西熊山 (11:06-11:26) ---お亀岩 11:50 ---天狗峠綱附森分岐 12:52 ---天狗峠西山林道分岐 13:04---天狗塚山頂 (13:39-13:58)----天狗峠西山林道分岐 ( 14:28-14:31 )-----西山林道天狗塚登山口 (15:27-15:30)---林道阿佐名頃線----- いやしの温泉郷 着 17:19


【山頂】

12月23日の縦走路は 前週に比べ雪も落ちつき、締まってきていて そこそこのペースで歩ける状態になっていていた。

ただ気温は高く、南面などは雪崩痕 グライドクラック多数目撃。

一度 雪崩れても 下部の支えがなくなり バランスが崩れ さらに 二次的雪崩の可能性もあり要注意だ。

■三嶺「マイナス1.2度 西 7.8m 剣山 次郎笈 天狗塚 笹ヶ峰山系 石鎚山系 まで見える」(累計登頂回数 558回)

縦走路の1754m標高点の近くでは笹の色も変わるぐらいの真新しい雪崩痕あり。

西熊山南面も何カ所かデブリ。

■西熊山「マイナス0.4度 北 4.6m 三嶺 次郎笈 天狗塚 笹ヶ峰山系 石鎚山系 見える 」(累計登頂回数 453回)

お亀岩から 天狗峠への登り 南面 雪崩痕 グライドクラック多数。

天狗峠東面 大きなグライドクラック何カ所か 一次的に崩れた箇所あり。

下部が崩れて 二次崩壊の予兆となる グライドクラックもあり。

天狗峠 南面 デブリ多数。

天狗塚南面 崩れたところもあり 予兆のグライドクラックも何カ所も。

■天狗塚 「マイナス0.3度 西 8m 三嶺 剣山 次郎笈 笹ヶ峰山系 石鎚山系 見える 」 (累計登頂回数 538回)

平成29年12月23日現在
累計山行日数 1779日(内 四国 1390日)

【雪山では他人のトレースは信用しない】

先行者のトレースに盲目的についていくのは大変危険だ。

天狗峠南面では 雪崩破断面のすぐ横に沿って 歩いたトレース痕があった。
さらに先行者のあとを追った 後続者のトレース痕もあった。

ここは 大雪の年は 下部からグライドクラック 一次崩壊、そのあと 上に向かって 二次崩壊が発生するところで、雪崩破断面からしっかり離隔距離をとり 二次崩壊 三次崩壊以降 に備えるべき要注意箇所だ。

http://shumiyama.com/nadare/cat229/

もとより 雪山のコンディションは刻々変化する。

 先行者がトレースをつけたときの状態と、 今 その時の積雪条件とでは 雪の安定度または不安定度は 大きく変化している。

この日は 山頂でも 気温が約0度まで上昇。なまあたたかい 嫌な感じだった。

盲目的にトレースを追うと 雪崩破断面にそった二次崩壊の可能性がある危険個所をわざわざ歩くことになる。

もちろん先行者トレースの通りもあるし、ほかのルートをとるときもある。

その都度 その時の 積雪状況を読み取って より安全側に 自分なりに判断して最適なルートをとるべきだ。

先行者のトレースにまどわされず あくまで参考程度にとどめて、 その時の 積雪状況を読み取って 慎重に行動したいものだ。


【動画】



https://youtu.be/pdzQ6o5Xhbc



【写真】


flickr
https://www.flickr.com/photos/shumiyama/albums/72157689852475131


ヤマレコ
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1339679.html

YAMAP
https://yamap.co.jp/activity/1444965


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縦走路の1754m標高点の近くでは笹の色も変わるぐらいの真新しい雪崩痕

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天狗峠東面 大きなグライドクラック何カ所か 一次的に崩れた箇所あり。
下部が崩れて 二次崩壊の予兆となる グライドクラックあり。

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天狗峠 南面 雪崩痕 デブリ多数

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天狗塚南面 崩れたところもあり 予兆のグライドクラックも 上下2段など。

やがてまた 新たな新雪で 隠されてしまい 次の雪崩の きっかけになっていくのだろう。

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2017年12月23日 三嶺(1893) 西熊山(1816) 天狗塚(1812)

西熊山からお亀岩まで ツボ足のトレースが残っていた。

深い雪に かなり苦労しているようだった。

一方 左は 私のトレース。スノーシューの威力がわかる。

ただ山登り の面白さは いかに苦労して登るかという ところにあるので

文明の利器で 楽して登山するのは 精神の退廃につながる危険性もある。

車を使ったほうが 時間的に はやくまわることができるが、あへて より苦労する 歩き遍路に徹することの意義を考えてみると。

より貪欲に 山を楽しむには より苦労して 山歩きするほうが もっと深く 山を楽しむことができるのだろう。

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【APRS】

2017年12月23日 APRS(Automatic Packet Reporting System)

APRSは 山中の登山者の現在位置を リアルタイムで 地上側で パソコン・スマホのグーグルマップ上にて閲覧でき、山岳遭難対策には きわめて 有効なシステムです。

ただしアマチュア無線家の皆様によって運営されていて アマチュア無線従事者の資格と アマチュア無線局の開局免許が必要となります。
今回も アマチュア無線位置情報システムAPRSネットワークを しっかり使わせていただきまして、多くのアマチュア無線家のみなさんには 大変お世話になり ありがとうございました。

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2017122WS0184-560.jpg
「 JJ5MDM-7 」 アマチュア無線の電波
http://aprs.fi/#!call=a%2FJJ5MDM-7&timerange=86400&tail=86400
アマチュア無線の電波をつかうJJ5MDM-7、順調な作動状況。

JA5OUV局様、JR5YEM局様はじめ 各 デジピータ、アイゲート各局運営の皆様には 大変 お世話になりました。 深く 感謝です。

20171223WS0183-560.jpg
「 JJ5MDM-5 」携帯電話網ネット接続環境からスマホアプリ「APRSdroid」使用
http://aprs.fi/#!call=a%2FJJ5MDM-5&timerange=86400&tail=86400
赤色のところで ドコモ携帯の電波が通じています。

西熊山 にて やや間隔が開いているのが すこし気になるが おおむね順調に作動。

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【気象】

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平成29年12月23日 午前9時 地上天気図

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平成29年12月23日 午前9時 500,300hPa高層天気図

20171223au87-560_00.jpg
平成29年12月23日 午前9時 850,700hPa高層天気図

20171223rd7_mjp.gif
平成29年12月23日 レーダーアメダス合成値(気象庁発表)過去24時間降水量変化:動画

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DOC2_201712231550.jpg
短期予報解説資料

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    平成29年12月23日第一版

    ご注意
    この登山道は十分には整備されていません。険しい山道が続いています。
    気象条件やあなたの技量と体調をよく考えて、適切な装備を準備した上で、くれぐれも慎重に判断し自己責任で行動してください。
    自然へのインパクトを出来る限り少なくするよう心がけましょう。


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