「趣味の山歩き ますます深くなる近くの山域」 趣深山 Copyright(c) 2002-2007
[ HOME ] [更新履歴 ] [ G P S ] [ 山行記録 ] [ よもやま話 ] [ リンク ] [ BLOG 趣深山ブログ ]
無雪期
徳島県美馬郡一宇村 徳島県 三好郡東祖谷山村 ここで紹介している山々は、本州の著名山に比べると、登山道や指導標は未整備です。それは自然が多く残っていて、この山域のいいところなのですが、この山域では、登山者は自己責任での慎重な行動が求められます。コースタイムはご参考程度にしてください。 ☆ 山行記録の編集方針について もご覧下さい。 ●この山域への 交通機関 アクセス ●この山域の地形、地質と気象 ●剣山山頂の気象(平年値、極値) ●二万五千分の一地図 「京上」「阿波中津」「剣山」「阿波古見」 |
★概念図
★記録
平成12年4月22日 晴れ 曇り
木地屋 最終民家の先駐車地点 10:55-- 登山口 11:05 --矢筈山 (14:12-14:45)-- 黒笠山 (16:48--17:20)---白井 18:50 ---明度橋 19:59--- 古見橋 20:44---(14:34-15:06) --県道赤松木地屋線---木地屋 最終民家の先駐車地点 22:48
累計歩行距離27.039 km 累計標高差 2190m
朝 一番に所用があり 出かけるのが 遅くなってしまった。
県道赤松木地屋線 最終民家の先で 駐車し 出発。
片川沿いの道が 大きくヘアピンでカーブするところで 山道に入る。
もう新緑も見られ。桜の花が満開だ。
川を3回渡り 右岸沿いの小尾根に取り付き、しばらく行くと 近くで 山仕事の方々が 作業をして いるのが見えた。
腐りの雪が出てきて、歩きにくくなる。笹も増えてくる。
雪がしっかりある方が 笹を隠してくれるので楽だが、雪解けで 笹が立ち上がってきて 大変だ。
矢筈山山頂 14:38「もう随分 暖かくなった。防寒具など無くても、山頂で長居できる。風はそよ風、気持ちがよい。剣 次郎笈 三嶺 天狗塚の山稜北側にも雪は無い。むしろ こちらの山稜の北側には雪が残る。」
時間的に 極めて遅いが 縦走することにする。
笹の中を下り 最初のピークを北側に巻くところで雪がおおく残っていた。
平均1700m位から上の北側は雪がある。1750m位のところから尾根を分岐急に下り鞍部へ。
ようやく黒笠山が近くなってきた
雪解け直後の斜面を通り抜け 白井からの分岐へ出ると ダート道から急に舗装道路に出た感じがした。
黒笠山山頂16:48「津志嶽までの予定は やはり無理だ。ガスがでて、暗闇が迫りつつある。無理せず 白井へ降りよう。林道16k位は大したことはない。安全策を採った方が良いだろう」
矢筈山で日があるとき15度だった気温も 黒笠山では 曇りで 日が傾き 10度 肌寒く感じ始めた。
暗闇で ガスも出てきている 黒笠 津志嶽間の 山稜を ルートファイインディングしながら 縦走し、津志嶽から 樹林帯で暗い 鉄塔保線道を木地屋まで歩くのは かなり リスクがある。
多少時間がかかっても 確実に下れ 通れる方を 選択するべきだろう。
まだ日がある 内に なんとか白井への下山道を下ることが出来た。
白井集落へ降り立ち、ここで ヘッドランプ点灯。
後は 長いアスファルト道を 下る。
白井林道 菅生伊良原線 で明渡橋。国道438号を古見へ。
赤松集落が 谷底から見ると 実に下から上まで 住家の灯りがついているのが見えた。
普段 車で 通りすぎていると 感じなかったが、夜間 実際に歩いてみて はじめて この谷底からの夜景に驚いた。
ここから 登り返して 赤松木地屋線を歩く。
長い 登り返しは 気分的に堪える。
「暗闇から すっと車が突然現れた。助かった」22時48分
☆コースメモ
- 教訓1 縦走登山は やはり 状況に応じて 随時 フレシキブルな 計画変更が必要なこと。
- 教訓2 計画変更は 出来るだけ早め 早め ほうが良いこと
- 教訓3 時間配分の計算は 今後の予定をかなり正確に 読みとって常に 修正しておく必要があること
- 過去のコースタイムなどの 記録は 残雪の多さや天候などで 変わることがあるのです。
- 暗闇の中での 行動は まともな登山道があるところなら 問題は少ないのですが 道のはっきりしないところでは やはり リスクがあります。
- 夜間アスファルト道 でも 16km 4時間の歩きを 歩き通しが出来たことで 4時間でもこんな程度かと感じ 今後の山行計画で計画変更などの対応が比較的 楽に自信を持って計画変更にも対応できることが出来るなど、 とても良い経験になりました。
★コース図
2000年4月22日 この時 GPSのトラックログは取って無く 手動でルートを再現しました。
「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものです(承認番号 平15総使、第387号)」
●二万五千分の一地図 「京上」「阿波中津」「剣山」「阿波古見」
カシミール(杉本智彦氏作)利用
★写真
赤松木地屋線沿いの桜満開 鉄橋で片川を渡る 矢筈山の北側 山頂近くの登山道 雪が残る 矢筈山頂からサガリハゲ 天狗塚 稜線 北側に捲くと残雪多い 黒笠山山頂 黒笠神社
★参考
本来の計画は 白滝山(1536) 石堂山(1636) 矢筈山(1848) 黒笠山(1703) 津志嶽(1494)
後日談
1ヶ月後同じコースで再挑戦しました。黒笠山へはこの時に比べ僅か1時間早く着いただけですが、たったそれだけの差で予定の縦走コースを完歩できました。
日の長さ、積雪状況の違い、天候の安定性、体調など色々な要素を考えて安全策を取るのが大切なのです。
縦走 周回 登山での 車の回収など
平成16年12月23日第一版
ご注意
この登山道は十分には整備されていません。険しい山道が続いています。
気象条件やあなたの技量と体調をよく考えて、適切な装備を準備した上で、くれぐれも慎重に判断し自己責任で行動してください。自然へのインパクトを出来る限り少なくするよう心がけましょう。
http://www.lnt.org/
「趣味の山歩き ますます深くなる近くの山域」 趣深山 Copyright(c) 2002-2007
[ HOME ] [更新履歴 ] [ G P S ] [ 山行記録 ] [ よもやま話 ] [ リンク ] [ BLOG 趣深山ブログ ]
http://shumiyama.web.fc2.com/
「趣味の山歩き ますます深くなる 近くの山域」 趣深山
Copyright(c) 2002-2007 趣深山 All Rights Reserved
サイトポリシー
ご意見 ご感想 お問い合わせ など お待ちしてます。