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無雪期

落合峠 落合 下瀬 寒峰(1604)落合峠

落合峠旧道を経由

徳島県三好郡東祖谷山村 
ここで紹介している山々は、本州の著名山に比べると、登山道や指導標は未整備です。それは自然が多く残っていて、この山域のいいところなのですが、この山域では、登山者は自己責任での慎重な行動が求められます。コースタイムはご参考程度にしてください。
☆ 山行記録の編集方針について  もご覧下さい。
●この山域への 交通機関 アクセス
●この山域の地形、地質と気象
剣山山頂の気象(平年値極値)
●二万五千分の一地図  「京上」

★概念図


★記録

平成16年11月6日  快晴

落合峠駐車場地点 8:37 -- 落合峠 8:43--落合峠旧避難小屋 8:51--祠 9:24--山陽パルプ石柱 10:24--分岐 11:00-- 落合集落最上部民家 11:11--三所神社 11:24 --落合バス停国道439号 11:36--下瀬12:00--住吉神社(12:52-13:02)--福寿草自生地 13:39-- 四等三角点(栗枝渡 1415.05m) 14:12-- 寒峰 (14:54-15:16)--1556P 15:58--前烏帽子 16:38-- 落禿 1683m 17:23-- 落合峠 17:41--落合峠駐車場地点 17:46 

累計歩行距離 22.315km 累計標高差 2227m

快晴の朝 満杯の松尾川ダムの水面には 蒸気がたなびき ゆっくり西側へ動いている。
紅葉の深淵川を抜け、落合峠へ 朝日で祖谷渓の対岸 三嶺 天狗塚などの眺望が素晴らしい。

落合峠駐車場で駐車し、出発。落合峠旧道へ向かう。
まず 落合峠 旧避難小屋。すぐ横の水場には水が流れる。この旧道沿いに 石仏あり。

ここからの旧道は かつての 祖谷への重要な街道の一つだったが、自動車道が出来てから荒れてしまった。
概ね 昔の道は残っているが、所々 荒れてるものの、今の時期は 藪が落ちて比較的歩きやすい。
まず水が流れている沢を横切る。旧道で水が流れていたのは 避難小屋とここだけだった。
このあと 野生動物の足跡が多い道をを下っていくと 祠があり 近くに石垣が残っていた。
紅葉が落ちた木々の間から 対岸のサガリハゲなどの、いくつも特徴のある山容が 旧道を下る間、ほぼ ずっと見えているので 現在地の確定は比較的 楽に出来る。

地図の標高点977mの先で 地図の通り 分岐があるが 右の方が 落合集落の下まで一気にいけそうなので右に取る。やがて 落合集落 の最上部民家へでる。
落合集落は 南面に面した斜面の集落で 下まで階段などで道路を横切りまっすぐ下る。
途中の三所神社は立派な社叢をもっていた。(徳島県天然記念物)

さらに下っていくと国道439号、落合バス停のすぐ横に降りてきた。

このあと国道を鎖谷 下瀬まで 歩くと 十二時のチャイムが祖谷渓に鳴り響く。
ここから国道と分かれて 栗枝渡へ登り 奥の井の住吉神社へ。

ここからまた山道 下って登るのは精神的につらいものがある。最後の登りか。
「奥の井 寒峰 花回廊」の標識があるように 福寿草の自生地のためにあるような登山道を抜け 四等三角点をへて 寒峰山頂へつく。

15:10寒峰山頂 「快晴 11.4度 西風2-3m心地よい風だ。剣山 次郎笈 三嶺 天狗塚 全て見える。紅葉は中腹以下 上は済んでしまった。」

この後 落合峠へ 傾いた日の中をいく。
 「秋の日はつるべ落とし」 落禿で 薄暗くなり、 落合峠は最後の残光のなかで到着。

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☆コースメモ

●古来 祖谷谷へ至る 街道であった落合峠の旧道をめぐる コースです。
●峠道をめぐる 周回のコースは、色々考えられますが、一般的には、祖谷の 落合や 下瀬 栗枝渡あたりに、駐車して、グルッと周回するのが一般的でしょうが、今回は 落合峠からの下りに旧道を使うのに、特に こだわってみました。といううのも、古い時代には 人々が 峠を越えて、祖谷の落合へ入ったことから、どうしても下りで峠道を使って 入ってみたかったのです。
というわけで 変則的だが、落合峠に駐車して一端下って、また 寒峰へ登り、落合峠へ縦走するという ことになったのでした。
このコースだと とくに 後半の 下瀬からの登り返しが精神的につらいものがあり 後半に備え 余力を十分残して ペース配分しました。

●古い時代を 感じさせる 石積みの擁壁、石仏など、が残るが、ことに道の作りが、往時賑わった旧道らしい、しっかりした ものとなっています。

自動車道が出来て 今では 忘れ去られた 旧道ですが 中腹の紅葉といい サガリハゲからの対岸の山なみが見え 位置関係も 視認できつつ 辿れる 良いコースです。

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★トラックログ


2004年11月6日 etrex-legend GPSトラックログ
「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものです(承認番号 平15総使、第387号)」
●二万五千分の一地図 「京上」


カシミール(杉本智彦氏作)利用

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★写真

松尾川ダム水面 水蒸気が流れる 落合峠 矢筈山方面 朝日が眩しい
落合峠 旧避難小屋内部 避難小屋近くの石仏 嘉永の年代
旧道沿いの 祠 建物蹟か石垣が近くにある 木々の間から対岸の山が見え現在地の判定が出来る
山陽パルプの石柱 紅葉が素晴らしい旧道
落合集落 最上部の民家 石垣が立派だ 落合集落の下を見る 対岸は中上集落
三所神社 落合集落 国道439号 間近
国道439号 落合バス停付近 下瀬 国道分岐
国道439号 下瀬 ここから登り 住吉神社 「奥の井 寒峰 花回廊」
福寿草 自生地 このための登山道だ 寒峰山頂 ぬいぐるみあり
矢筈山 落禿 剣山 次郎笈 西日を浴びる 寒峰を振り返る 陽が沈みかかる
落禿から西側を見る 寒峰 中津山 国見山 落禿から 剣山 次郎笈 三嶺

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★天気図

2004年11月6日 9:00地上天気図 2004年11月6日9:00高層天気図 700hpa 850hpa
気象庁提供

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★落合峠 変遷

自動車道が完成する以前 歩いていった頃の 落合峠の記憶は いまでは すっかり 薄くなってきています。

昔 苦労して三加茂 深淵から しっかり歩いて 落合峠 へ出て 旧避難小屋の 古い 簡素なプレハブ小屋 で泊まって 矢筈山 烏帽子山へ 笹をかき分け 登った記憶 など だんだん 遠くなって 来ているのです。

きわめつけは 積雪期の閉ざされた 深淵の 光景に すっかり魅了され しっかり歩いて 通ったのでした。
そのころ 猟師のトレースには 勉強させてもらいました。

いまでは積雪期以外は 自動車で簡単に 落合峠を通り抜けることが出来てしまい、それが当たり前のように思っています。そして 昔賑わった 旧道が今では すっかり廃れています。自動車道が出来て から 人の通る道だけが変わったのでもなく 大分変わってきたことがあります。
それは 昔の落合峠に比べ 峠をめぐる 植生が大きく変わってきていることです。

この件については 下記のサイトから 引用させて頂いております。
http://www.ce.tokushima-u.ac.jp/www/hozen/ecosystem/ecosystemmain.htm
徳島大学環境保全研究室のwebサイトから




http://www.ce.tokushima-u.ac.jp/www/hozen/ecosystem/introduction/gazou/othiai.gif


http://www.ce.tokushima-u.ac.jp/www/hozen/ecosystem/introduction/gazou/touno.gif

http://www.ce.tokushima-u.ac.jp/www/hozen/ecosystem/introduction/file/research2003.pdf

http://www.ce.tokushima-u.ac.jp/www/hozen/ecosystem/ecosystemmain.htm
徳島大学環境保全研究室


赤テープなどについての 私の考え方は ここにあります。
これだけ自然が豊富な 場所に 赤テープのような 所詮は ビニールゴミになる ようなものを 残置しないように したいというのが私の考えです。
(ビニールよりは まだ 木綿の 赤布なら救えるけれど )それでも 付けないのが 一番 でしょう。
山は 登山者だけのもではありません。 山里の人 林業関係者 には ことに 赤テープは 嫌われます。
また 赤テープは  あとからくる 登山者の ルートファインディングの 楽しみを  奪ってしまうものなのです。後から来る人のためにも 地図 磁石 何だったら GPSを 積極的に 活用しましょうと いうのが 私の考えです。 

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ツキノワグマに関するサイトは
日本ツキノワグマ研究所 http://ha3.seikyou.ne.jp/home/kmaita/
ツキノワグマ痕跡写真集 http://www.bekkoame.ne.jp/~fujitama/
「山でクマに会う方法 これだけは知っておきたいクマの常識」
     米田一彦 著     1996年10月10日 山と渓谷社
高知県香美郡物部村別府峡にて 高知県香美郡物部村別府峡にて

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平成16年11月6日第一版
平成16年11月11日改訂増補

ご注意
この登山道は十分には整備されていません。険しい山道が続いています。
気象条件やあなたの技量と体調をよく考えて、適切な装備を準備した上で、くれぐれも慎重に判断し自己責任で行動してください。自然へのインパクトを出来る限り少なくするよう心がけましょう。

http://www.lnt.org/

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