「趣味の山歩き ますます深くなる近くの山域」 趣深山 Copyright(c) 2002-2007
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HOME > 山行記録 >積雪期>剣山(1955) 次郎笈(1929) 丸石(1683) 高の瀬(1741) 三嶺(1893) 西熊山(1815) 天狗塚(1812)牛の背(1757)>平成18年1月29日
積雪期
徳島県三好郡東祖谷山村 高知県香美郡物部村
ここで紹介している山々は、本州の著名山に比べると、登山道や指導標は未整備です。
それは自然が多く残っていて、この山域のいいところなのですが、
この山域では、登山者は自己責任での慎重な行動が求められます。
コースタイムはご参考程度にしてください。
☆ 山行記録の編集方針について
●この山域への 交通機関 アクセス
●この山域の地形、地質と気象
●剣山山頂の気象(平年値、極値)
●二万五千分の一地図 「剣山」 「京上」 「久保沼井」 「北川」
[ 祖谷公衆トイレマップ2005年版 ][山行一覧表_日付順]
★概念図
★記録
平成18年1月29日 快晴
剣山(1955)次郎笈(1929)丸石 (1683)高の瀬(1741)三嶺(1893)西熊山(1815) 天狗塚(1812)牛の背(1757)
【コースタイム】
見ノ越 3:19 ----西島リフト駅 4:04 --- 剣山 (4:35-4:45) --次郎笈 (5:24-5:33)---スーパー林道下降点 5:59--丸石 (6:20-6:34)---丸石避難小屋 ( 6:50-7:00 ) --荒廃した小屋 7:12 --高ノ瀬 (7:36-7:54)--石立山分岐 8:12--1732m地点 (8:40-8:53)--1700m三角点 9:17 --白髪避難小屋 9:38 --白髪山分岐 ( 9:48-10:04 )--カヤハゲ 10:23 --三嶺( 11:21-11:47 )--西熊山 (12:40-13:00) --お亀岩 13:15 -- 綱附森分岐 ( 13:43-13:52 ) --天狗峠 (西山林道下山口)13:56 --- 天狗塚山頂 ( 14:11-14:26 ) -- 牛の背三角点 ( 14:56-15:06) --西山林道西山谷 砂防堰堤付近 16:23
【距離】
累計歩行距離 27.027km 累計標高差 2392m
【同行者】
I氏 S氏 含め合計8人
【詳細】
西山林道 名頃 にあらかじめ車を配車しておいて、 見ノ越 第一駐車場へ集結し、 暗い中ヘッドランプをつけて 一行8名が牛の背 向けて出発。
見ノ越の駐車場は雪合戦大会のためか 積もった雪が運搬され 冬では珍しいほどの 大きな駐車場になっていた。
神社の付近は雪が多い。 リフトとクロスする場所の コルゲート トンネル部は 雪に埋まっていて 上を通る。
雪面は冷え込んでいて 剣山へは 昨日のトレースもあって、 クラスト雪面を快適に歩ける。
見上げると満天の星だ。 登るにつれ 木屋平 貞光 吉野川沿いの灯りなどが見える。
剣山頂では 高松方面など 遙か遠くの 灯りでが 見える。
次郎笈へ向かうと トレースはなくなった。西面からの吹きだしにより 雪の堆雪も多い。
次郎笈山頂では名頃ダム方面の灯りが見え 高知平野方面が少し明るい。
次郎笈の下りから 丸石にかけて 雪稜を進んでいくと ようやく 東の空が明るくなってきた。
丸石避難小屋は ドアが凍っているのか 開かなかった。(下の 丸石避難小屋の欄 参照)
奥祖谷かずら橋への下降点の標識は雪で完全埋没していた。
高ノ瀬への登り 少し急なところがある。雪はやや深いが 比較的締まっている。
石立分岐から1732m標高点にかけての夏道の南面捲き道のところは 完全に稜線通しの冬ルートを行く。
ちょうどいい雪稜で 快適に歩けた。
1732m標高点 「マイナス3.9度 7m 快晴 」
ここらは 笹が少し出ているものの 一番気持ちの良いところだ。
白髪小屋は雪に覆われていたが そのまま通過。白髪分岐で休憩
カヤハゲから光石方面からのトレース有り。しばらくして 単独行の方に追いつく。
三嶺山頂 「マイナス 0.6度 5m 快晴 剣山からの 歩いてきた 山稜が 見える」
頂上と 西熊山より周辺 で 2パーティー 計6名と出会う。
西熊山稜線の 南面は雪が崩れている。北面の夏道ルートをとる。
お亀岩から 単独行の方の天狗塚方面のトレース有り。お亀岩避難小屋付近のトレースを見ると もう下山してしまったようだ。
天狗峠からは たくさんのトレース痕があったが すでに 皆 下山していて トレースだけが残っている。
天狗塚山頂 「三嶺 剣山まで 見渡せる 遙か遠くになった。」
牛の背三角点へ立ち寄り やはりトレースのある雪道を下り 西山林道に降り立つ。
予め 配車してあった車で 駐車地点へ戻る。
★いきさつ
- 無雪期では 周回縦走登山の車の回収で よく使う 自転車は、 積雪期では使えない。
自転車用スタッドレスタイヤもよいが 除雪がないような場合なども考えられる。
そもそも 日の短さから 夜間走行が必然である。
夜間自転車ダウンヒルの危険性は高く、 どうしようもない。
- そのため 冬の長い縦走をしようとしても 駐車地点まで戻るのには
どうしても 長い林道歩きをしなくてはならず
冬の長い縦走コースをするのには やはり躊躇ってしまう要因となってしまうのである。
- 今までの経験からして
下山後 駐車地点まで長い林道歩きがをするのは 精神的に 本当に堪えるのである。
しかも あとの林道歩きを気にしていたのでは とても長い縦走自体をこなせない。
- 無雪期でも 駐車地点まで10−15km程度の林道歩きは たまにはある。
- しかし 久保バス停から 見ノ越まで 20km 西山谷砂防堰堤から 25km。冬の雪道を 歩いて行くには 少し遠すぎる。
- やはり 下山地点から駐車地点へ楽に 戻れるように 予め 車の手配など 万全な対策をしておく 必要があるので、どうしても 単独で実行するには厳しい条件である。
- しかも たとえ 底なしのラッセルとなる大雪でも 長時間深雪ラッセルを 楽々 こなせられる 強力なメンバーばかり編成したパーティーでなければ とても長距離を一日では縦走できない。
- 雪山を 一人で ラッセルするには 時間が掛かりすぎるのである。
- 一人では 幕営装備もって 複数日の体制が必要で、一日で行こうとすれば、多分 間違いなく 時間切れで 途中 敗退を余儀なくされる。
- こうした 問題をクリアするためにも 多人数のパーティーがどうしても必要になり、 単独での縦走は残念ながら 断念せざるを得なかった。
- こうしたおり、うまいことに 今回はI氏の強力メンバーの縦走計画に 同行させてもらうことができました。
- I氏の精鋭メンバーに迷惑をかけるのを承知で 足を引っ張る参加者とさせてもらいました。
参加者の皆様 本当に お世話になりました。
★コースメモ
- やはり 雪山は 天候と 積雪状況 次第です。今回 天候に恵まれ 積雪もしまり 楽な縦走ができました。
良い条件であっても 計画した縦走を実際に実行できるのに 、
必要なことは ラッセルを苦にしない強力なメンバーを編成すること。
すべてが うまくいきました。
- 長時間の行動時間が必要になりますが 冬の日が短い間なので どうしても 夜間歩行がでてきます。
- 夏道は雪に覆われわかりにくくなっています。また 夏道自体 冬は危険な 雪崩の危険性のある ところもあります。
- 雪の時期でも より安全な道を自己の判断で 探し出すことができること。
夜間でも 絶対間違えることのない 的確なナビゲーションができること。
夜間でも ルートファインディングの的確さ、などが要求されます。
- 今回は 強力メンバーに支えられたうえに、駐車地点への帰途が 歩いて帰る 心配がないため きわめて 精神的に楽でした。
- 一人では車の配置など とてもできませんでしたが、大勢の 皆様の お力添えで うまく 車両の配車ができました。
- 行動中は 底なしパワーを持つ 精鋭のラッセル要員 多数でどんどん 行程がはかどり、
みるみるうちに 天狗塚 牛の背に達し、おかげさまで 当初の計画を無事果たすことができました。
同行された方々には 深く感謝いたします。ありがとうございました。
- 雪山は それなりの準備と 装備 体調 などを考慮し 天候を見定めて
自己責任にて 慎重に 行動することが求められます。
★トラックログ
平成18年1月29日etrex-legend GPSトラックログ
「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)
及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものです(承認番号 平15総使、第387号)」
●二万五千分の一地図 「剣山」 「京上」 「久保沼井」 「北川」
カシミール(杉本智彦氏作)利用
【Google Earth】 【GoogleMaps】
★写真
見ノ越 第一駐車場 剣山山頂 次郎笈丸石間 水場分岐 丸石で朝焼け 丸石避難小屋 高ノ瀬 朝日を浴びる 荒廃 小屋跡 高ノ瀬250m手前 伊勢の岩屋分岐 高ノ瀬から 剣山 次郎笈 高ノ瀬 から250m先 石立山分岐 石立分岐 1732m標高点 間 1732m標高点 近づく 三嶺近づく 1732m標高点 から剣山 1732m標高点 白髪小屋 間 白髪避難小屋 白髪山分岐から 縦走路 カヤハゲから三嶺 三嶺山頂 最後の登り 三嶺山頂から西熊山方面 三嶺を振り返る 西熊山山頂 西熊山山頂西側 お亀岩避難小屋 お亀岩 天狗峠間 綱附分岐から剣山三嶺方面 天狗塚最後の登り 天狗塚山頂 天狗塚 西側 牛の背から 天狗塚 西山林道へ降り立つ
★天気図
平成18年1月29日 9:00地上天気図 平成18年1月29日9:00高層天気図 700hpa 850hpa
★丸石避難小屋について
丸石避難小屋は ドアが凍っているのか 開かなかった。
が、何年か前は 丸石避難小屋は シーズン期間外には 鍵がかかっていた。
鍵が掛かっているとしたら、それは もう「避難小屋」とはならないのであるが、
この小屋での宿泊を予め 計画に入れておくと とんでもないことになる。
もともと 避難小屋を通常 宿泊とするのに問題があるのかもしれない。
そういえば この丸石避難小屋で 昔 「緊急事態で やむを得ず ドア鍵を壊した」 ので、
「修理代請求してくれ」 という登山者の書き置きをドアに貼り付けてあったことを思い出す。
もし 登山者が 生死に関わることで やむを得ず ドア鍵を壊し緊急避難したというのなら、
行為の妥当性はさておき、無事 下山後は 直ちに小屋の管理者に まず鍵の件で、
早急に連絡を取るべきである。
修理費負担は当然としても、連絡先を書いた 「書き置き」程度で ことを済ます問題ではないと思う。
更に もし その登山者の置かれた状況が 「本当に生死にかかわる」 ことでないとしたなら、
鍵を壊すということは 道義的にも 社会的にも許される行為とはいえない。
単にドアが凍りついていたなら そう難しいことではないが、
ドアの構造が 大体 平均的に避難小屋としては開きドアが多いのだが、
ここでは「引き戸」なので 雪の季節は 雪が詰まってしまうのからなのだろうか。
平成18年3月11日 三嶺から剣山への縦走途中立ち寄ったところ
簡単に戸を開けることができた。
どうやら 戸が雪がつまって いたようだった。
白髪避難小屋も簡単に戸が開いた。
平成18年1月29日第一版
平成18年3月11日更新
ご注意
この登山道は十分には整備されていません。険しい山道が続いています。
気象条件やあなたの技量と体調をよく考えて、適切な装備を準備した上で、
くれぐれも慎重に判断し自己責任で行動してください。自然へのインパクトを出来る限り少なくするよう心がけましょう。
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