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矢筈山(1848) 石堂山(1636) 白滝山(1526)

★令和3年1月2日概念図 記録 写真




2021 令和3年1月2日 矢筈山(1848) 石堂山(1636) 白滝山(1526)

【天候】 曇り 雪

【記録】

木地屋駐車地点 4:38 --- 木地屋橋 5:12 --- 矢筈山(10:41--11:07) --- 石堂山(13:17-13:37) --- 白滝山 (14:55-15:07) --- 石堂神社 (16:10-16:22) --- 林道大惣線登山口 16:59 --- 木地屋橋 (17:12-17:19) --- 木地屋駐車地点 17:47

【山頂】

■年始登山

年始登山は この山域では 深雪で知られる 矢筈山。

年末から年始にかけての 寒波襲来で 新雪があり、かなりの所要時間が予想される。

最終民家手前で 駐車し まだ暗いうちに出発。

最終民家から 先は 車の轍なし。

木地屋橋からの 一宇林道は このところ 年ごとに 延びているが とうとう 二連橋まで 延びていた。

登っていくと 雪は ドンドン増えて 進むペースは ぐっと 落ちていく。

上に 行けば 行くほど 積雪量は飛躍的に増加。

しかも 年末年始で一気に増えただけに 支持層なく 不安定で 深い潜りのラッセルに苦労する。

■突然の 雪庇崩壊

山頂手前の 矢筈山 北側稜線では 大きな雪庇帯が連続。

注意しながら登っていたが 突然足元崩れて まき込まれた ものの 稜線すぐ下の立ち木に左の太腿を強打。

左足打撲の おかげで落下を免れ、無事に助かったので 足の痛みなど より まずは感謝。

それ以降 左足に打撲の痛みを抱えたまま行動となった。

■雪庇危険地帯

矢筈山山頂手前は 以前から 雪庇危険地帯で過去何度か 雪庇崩壊に 遭遇しているが いずれもことなく 済んでいた。

過去何度かは 雪庇の発達具合で 通過不能の様相を感じ、雪庇帯の通過を避けて 西側の灌木帯などに 迂回する ルートをとったりしたこともあった。

しかし 今回は 全く迂闊にも 夏道ルートをとってしまった。

そういえば 雪崩に遭遇したのも 積雪期の矢筈山。(2011年3月26日)

https://blog.goo.ne.jp/shumiyama/e/a8ceaa182f59dfc793847e9faf76da49

多雪の雪山は 本当に油断禁物だ。

改めて 雪山の 怖さを再認識し、猛省。

■ようやく 矢筈山頂へ到達。

山頂が目前にせまっても 潜りの多い 深雪のため 遅々として なかなか 到達できない。

想定以上の時間がかかって ようやく 矢筈山頂へ到達。

山頂は 山頂標識が露出していて 積雪量自体は まだ少なかった。

過去には 矢筈山山頂案内標識が埋没するぐらいの 積雪量だったこともあった。

矢筈山 「マイナス8.8度 西3m 雪 ガス 視界なし。」(累計登頂回数 165回)

■石堂山へ縦走

石堂山への 縦走路も 雪が多かった。

石堂山 「マイナス6.9度 西5.5m 雪 ガス 視界なし。」(累計登頂回数 111回) 

石堂山 御塔石付近は 西風からの飛ばされた雪が ふわふわに たまっている。

風上側の雪が少ないところをぬけて 御塔石は割愛。

■石堂山から白滝山へ

石堂山から白滝山への縦走路も 標高が下がったにもかかわらず 雪が多く ペースが遅く 遅々として進まない。

白滝山 「マイナス4.7度 西2m 雪。」(累計登頂回数 71回)

石堂神社 轍 人の足跡なし。あるのは 動物の足跡。

最後の林道歩き途中 最終民家で 暗くなる。

■今日は山中では 誰にも会わず、0名。

林道大惣線 木地屋赤松線ともに  最終民家から先は 新雪の上にトレースなく 車も人も 今日は 他に だれも入って いなかった。

■【結論】

この山域で一番 雪が多くふり 北面では 最後まで残雪がある 矢筈山。

無積期は落合峠から 気軽に登れるが 雪が多い冬は全く、一変。

多雪の冬、単独ラッセルで、日帰り、周回するには とても 手強い山だった。

2021 令和3年1月2日現在
累計山行日数 1916日(内 四国 1526日)

【動画】

https://youtu.be/uTmvlqN57qk


【写真】

flickr
https://www.flickr.com/photos/shumiyama/albums/72157717698569133


ヤマレコ
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-2840497.html

YAMAP
https://yamap.com/activities/9305055

【APRS】

2021年1月2日 APRS(Automatic Packet Reporting System)

APRSは 山中の登山者の現在位置を リアルタイムで 地上側で パソコン・スマホのグーグルマップ上にて閲覧でき、山岳遭難対策には きわめて 有効なシステムです。

ただしアマチュア無線家の皆様によって運営されていて アマチュア無線従事者の資格と アマチュア無線局の開局免許が必要となります。
今回も アマチュア無線位置情報システムAPRSネットワークを しっかり使わせていただきまして、多くのアマチュア無線家のみなさんには 大変お世話になり ありがとうございました。


「 JJ5MDM-7 」 アマチュア無線の電波
http://aprs.fi/#!call=a%2FJJ5MDM-7&timerange=86400&tail=86400
アマチュア無線の電波をつかうJJ5MDM-7 
今回 2台とも順調。


「 JJ5MDM-5 」携帯電話網ネット接続環境からスマホアプリ「APRSdroid」使用。
http://aprs.fi/#!call=a%2FJJ5MDM-5&timerange=86400&tail=86400


「 JJ5MDM-7 」と「 JJ5MDM-5 」を 同時に表示
http://aprs.fi/#!mt=roadmap&z=11&call=a%2FJJ5MDM-7%2Ca%2FJJ5MDM-5&timerange=86400&tail=86400/


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【気象】


令和3年1月2日 午前9時 地上天気図


令和3年1月2日 午前9時 500,300hPa高層天気図


令和3年1月2日 午前9時 850,700hPa高層天気図


令和3年1月2日 レーダーアメダス合成値(気象庁発表)過去24時間降水量変化:動画



短期予報解説資料






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    ■定点観測 積雪量比較 矢筈山(1848)
    https://shumiyama.com/kiroku-huyu/teiten/yahazu.html

    ■定点観測 積雪量比較 矢筈山(1848) 北側稜線
    https://shumiyama.com/kiroku-huyu/teiten/yhazu-ryosen1.html

    ■定点観測 積雪量比較 石堂山(1636)
    https://shumiyama.com/kiroku-huyu/teiten/isidouyama.html

    ■定点観測 積雪量比較 石堂山 南 水場標識
    https://shumiyama.com/kiroku-huyu/teiten/mizuba-isidou.html

    ■定点観測 積雪量比較 白滝山(1526)
    https://shumiyama.com/kiroku-huyu/teiten/sirataki.html

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    【雪深い 矢筈山】

    ■剣山系の山域でも とりわけ 雪深い 矢筈山。
    地味だが雪が多いと かなり手強い山だ。

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    【アプローチ】

    ■つるぎ町からの アプローチの徳島県道 木地屋赤松線 の先、 林道大惣線は、過去の 大雪の時などは、大抵の場合 林道斜面からの雪崩も発生したりしている。

    最終民家を こえて 車で 奥まで入っていたりすると 日中の雪崩で うかうかすると 退路が遮断されたりする危険もある。また ここは 落石も多い。

    大雪の時でも 一番安全策は、除雪サービスされている範囲内 木地屋の最終民家付近で 駐車すれば なんとかなる。

    原則「どんな場合でも 最終民家手前の駐車であれば まず絶対間違いない」

    注(最終民家でも 廃屋でなく 『人が実際住んでいる最終民家』)

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    ■工事などでの 除雪は 都合により 取りやめになることもあり 要注意。

    最終民家手前での駐車という 「安全策」は、今回は とりこし苦労だったかも しれないが 片川沿いの林道は 基本的に 除雪サービスのない林道。

     車がスタックし Uターンもできない状態になれば あれこれ脱出に苦労し、駐車場所も 掘り起こさなくてはならないので、30分ぐらいは すぐ経過しまう。
    手前に駐車して30分歩いたほうが 時間的にも 精神的にも はるかに 余裕ができる。

    ここでは 過去の大雪時 何度も 痛い目に遭った経験で 「羹に懲りて膾を吹く」ぐらい より慎重になる。

    なお冬期間工事中では 工事関係車両が 駐車スペース 作業ヤードなどを占めているため工事関係車両の邪魔にならないよう はるか手前に駐車しなければならない。 

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    【大雪の時の難所】

    ■片川沿いの山道

    急峻な溪谷の中腹を まいて通過する 山道は 大雪のつき方次第で 一気に難所に。
    さらに 大きな 高捲きしたことも過去 何度も。

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    ■橋 片川沿いの橋

    橋の上に 大量の雪がつもり キノコ状態になり どこが 橋本体か まったくわからなくなる。
    わたりながら キノコ雪を 叩き落とすとなると 一気にブロック崩壊しそうで 大変危険。
    こうした時は 橋は諦めたほうがいい。

    うまくいけば スノーブリッジで渡れるか そもそも冬は水量が少ないので 徒渉のほうが 安全確実。

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    ■大雪時は 「2連橋片川 左岸」より 「片川 右岸」のルートをリコメンド

    片川にかかる2連橋を通って 片川 左岸を まいていく 道は 南面で 雪崩が発生する 危険箇所があり 過去何度も デブリを目撃している。
    大雪時、場合によっては 更に高捲きするか・左岸沿いをやめて 「片川 右岸沿いのルート」を選択したほうがいい。

    このところ 大体において 「片川 右岸沿いのルート」を選択。
    この場合 確実に ルートファインディングできることがポイントとなる。

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    ■矢筈山(1848) 山頂北側稜線

    過去 何度も 苦労している箇所で 雪庇 張出しが大きい。

    踏み込まなくても 微妙なバランスで成り立っている 大きな張出しは、近づくだけで一気に ブロック崩壊する場合がある。過去 危険を感じて 風上側の灌木帯に 入ることも 何度もあった。
    雪のつき次第で 特に要注意。

    踏抜き ブロック崩壊 に細心の注意をはらいつつ 慎重に通過 する必要あり。


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    ■白滝山 木地屋下山分岐標識から から 石堂神社 への 下降

    夏道は 分岐から100m すぐ尾根南側を捲いていく ここが 最初の 関門。
    寡雪のときは 夏道は問題なく通過できるが
    大雪の時は南斜面で 大規模雪崩が発生する。

    大雪のときは 稜線どうしで 冬道で 下るのが 大正解。

    大雪の時 稜線を 下りながら 夏道を見ると、
     案の定 斜面全体 雪が いっぱい雪崩れた痕跡が残っている事が多い。





    ●二万五千分の一地図  「阿波中津」「古見」
    トラックログ取得はGarmin GPSmap 60CSx使用
    令和3年1月2日第一版

    ご注意
    この登山道は十分には整備されていません。険しい山道が続いています。
    気象条件やあなたの技量と体調をよく考えて、適切な装備を準備した上で、くれぐれも慎重に判断し自己責任で行動してください。
    自然へのインパクトを出来る限り少なくするよう心がけましょう。


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