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令和5年2月4日三嶺(1893) 

★令和5年2月4日概念図 記録 写真




令和5年2月4日 三嶺(1893)

【日時】令和5年 2023年2月4日

【天候】晴れ 曇り 

【コース】菅生 三嶺(1893) 縦走路途中で引き返し 菅生

【記録】

いやしの温泉郷 発 3:15 --- 林用作業小屋跡 5:00 --- 1791m標高点 7:48 --- 菅生下山口標識 8:21 --- 三嶺山頂 (8:47-9:05) --- 縦走路途中引き返し 11:30 --- 三嶺山頂 (14:03-14:09) --- 三嶺ヒュッテ 14:25 --- 菅生下山口標識 14:28 --- 1791m標高点 14:47 --- 林用作業小屋跡 15:39 --- いやしの温泉郷 着 16:26

【いやしの温泉郷】

奥祖谷は 2022年12月に まとまった 降雪があったものの 2023年1月22日には だいぶ融けてしまっていた。

1月23日頃からの寒波襲来で 再び 大量の降雪があり いやしの温泉郷も 雪景色に戻り。

前週 1月28日 いやしの温泉郷では コロナ禍で3年ぶりに雪合戦 四国大会が開催。そのおかげで 駐車場や道路は しっかり除雪されていた。

【菅生道 トレースあり】

未明 まだ暗いうちに いやしの温泉郷を 出発。
登山道は でだしから雪道だが 前日のトレースが しっかり残っている。

トレースは 複数パーティーのようで 始め つぼ足で 雪は増えていくと そのうち わかん スノーシューになっていった。

トレースの おかげで 比較的 楽に 登高。

標高 1700mのさきで 日の出。剣山 次郎笈が 見えた。

【山頂】

■三嶺 「マイナス5.5度 西 5-3m 晴 剣山 次郎笈 西熊山 天狗塚 見える。時々 ガスが流れて 雲間に 陽がさす。」 (累計登頂回数 778回)

山頂で 前日の足跡を拝見。山頂標識付近に集中し、長居することなく すぐ下山したようだ。

カヤハゲ 西熊山 からの縦走路は トレースなし。

■西熊山方面の 縦走路に向かう。

登山道では 一度融けた上に 一気に 降り積もった雪が締まらずに 溜まっていて ズボズボ状態で 支持層なく 潜りが 大きい。

こりゃ 手強い縦走になりそうだ。

遅々として進まないので 一応 タイムリミットとして 11時の時点で はたして どこまで進めるかを鑑みて 11時30分には 最終判断を下すことにして 西熊山方面への 縦走路を 進む。

■雪がしっかり溜まったところは 雪が締まっていて 下に固くなった雪の支持層があるものの それでも 所々 踏み抜く。

今回の寒波での 大量の降雪は 風が強かったせいか 縦走路の登山道も 埋まっていても 風下 吹き溜まりに 雪が 吹き寄せらたようで 山稜すべて 一面 笹原の上にも ぶ厚い積雪が すべて覆い尽くすといった 降り方では なかったようだ。

強風が 吹き飛ばした雪は 三嶺の池にも たくさん溜まっていて その分 池の窪み が小さくなっていた。

■登山道は 一応埋まっているものの 雪が締まっていない状態のうえ 覆っている積雪の層も薄く 下の支持層がないので 踏み抜きの連続。

山稜では 厚い雪におおわれた 雪田部分などは 自由に歩けるものの、ラッセルを避けようとして ワザと 登山道を避けて すぐ横を 積極的に笹原を荒らしながら 歩くのは 私の登山ポリシーに反する。

雪田状態で 雪上 どこでも歩いても問題ないところは除いて、 夏道の登山道が露出しているところは できるだけ忠実に 夏道をたどるのが 私の かねてからの主義。

■登山道では スノーシューでも 支持層なく 深い 踏み抜きが続き なかなか進まない。

オオタオの手前で11時になり この先 雪質の状態を考慮してみると 西熊山の雪田や 雪稜は 比較的歩きやすそうだが その前後の 歩き にくそうなところでは スノーシューでも かなり消費時間が かかりそうだ。

絶好の雪景色のなか 是非縦走したいという気持ちが 根底にあり、 途中撤退の 踏ん切りが なかなかつかない。

日帰で 単独ラッセルの場合 過去の経験から縦走路で 縦走続行可否の 難しい判断のを せまられたとき やはり 陽のあるうちに 無理なく 安全に帰着できるかどうかが 安全登山の重要 ポイントだ。

■積雪時期 帰途の事を考え 無事に下山するためには この山域では 経験的に 一応 11時頃の目処で 可否の判断すれば 概ね 大きな 間違いにはならない。

一番良くないのは ズルズルと延ばす 判断の遅れ。

結果的に 先延ばしの判断は 後に 致命的なミスに繋がりやすい。

ここで 一呼吸し 冷静に 考えてみると やはり 無理して 縦走路を行くとしたら かなり時間が かかりそう。

■前々週の1月22日 楽に三嶺・天狗塚・牛の背までの縦走できたのも 天候・積雪条件が良くて たまたま 幸運に恵まれだけのこと。

ゆめゆめ 自己の実力を 高く見積もってはいけない。

要するに すべて天候条件という 積雪・雪質次第で大きく変わるのが 冬の山。

謙虚な気持ちで その都度 天候 積雪などの 状況に応じた 無理のない 的確な判断ができれば それは それで十分 満足。

■残念だが どうやら 今回は無理せず 縦走を素直に 断念したほうが よさそうだ。また 北西尾根などの 下降も やめておいたほうが 無難。

帰路は 三嶺を ゆっくり眺めながら また三嶺山頂に戻り 三嶺ヒュッテ経由 もと来た道で 戻る。

この日は 出会ったのは 三嶺ヒュッテ付近 3名 菅生道 1名。

2023 令和5年2月4日現在
累計山行日数 2015日(内 四国 1625日)

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【西熊山 南面 雪崩】

■縦走路を行く途中

10時半時ごろ 西熊山 南面を 見たところ きれいなグライドクッラックが入っていた。

■縦走断念後 帰途 縦走路から 振り返って 西熊山 南面を見ると

12時10分頃も 同じだが

12時20分すぎには 南面の 雪面が雪崩れて笹面が露出していた。

12時10分-12時20分の間の 出来事のようだ。

デブリは 間違いなく 谷の かなり下まで落ちている。

落下する 雪塊のブロックに 遭遇したら ひとたまりもない。

■帰途 名頃道下降点から 下を 見ると

つぼ足トレースが 視認できたが この日の南面の雪面は 極めて 不安定な 状態であるのを 十分 理解したうえで より慎重な行動が求められるのでは ないだろうか。

四国の山でも 雪崩遭難は おきている。くれぐれも ご用心。

http://shumiyama.blogspot.com/2012/03/blog-post_07.html

http://shumiyama.blogspot.com/2012/03/blog-post.html

http://shumiyama.blogspot.com/

http://shumiyama.blogspot.com/2012/03/blog-post_09.html

https://blog.goo.ne.jp/shumiyama/c/e5a6af15269019305997b8ed3af55d1e

■三嶺(1893) 冬の名頃コース 特に ご注意。

https://blog.goo.ne.jp/shumiyama/e/01d4cf0037eabf915f395a6a25cd617b

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■菅生ルートは

菅生ルートは いま 三嶺登山の 積雪期 祖谷側からの 主流コースになっていますが

■この菅生ルートでさえ

いま 1791m標高点を通るルートが正規になっていますが

その昔 1791m標高点を 西側に 捲く道が 正規ルートだった かなり 前の話。

積雪期に この捲き道で雪崩に流されたという 体験談を 流された ご当人から 直接 聞きました。

■大雪の冬、 菅生ルート 標高1600mくらい付近で 尾根に派生する 小さな沢状のところに 落下後の 大量のデブリが溜まっているのを 実際に 目撃したこともあります。

■比較的 安全と思われる 菅生ルートでさえ 積雪期には 注意するところが たくさん あります。


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いやしの温泉郷 及び 奥祖谷観光周遊モノレール 休業中。
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【動画】

https://youtu.be/SHgAyPuE0p8




【写真】

flickr
https://www.flickr.com/photos/shumiyama/albums/72177720305785693

ヤマレコ
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-5155653.html

YAMAP
https://yamap.com/activities/22296287



【APRS】

2023年2月4日 APRS(Automatic Packet Reporting System)

APRSは 山中の登山者の現在位置を リアルタイムで 地上側で パソコン・スマホのグーグルマップ上にて閲覧でき、山岳遭難対策には きわめて 有効なシステムです。

ただしアマチュア無線家の皆様によって運営されていて アマチュア無線従事者の資格と アマチュア無線局の開局免許が必要となります。
今回も アマチュア無線位置情報システムAPRSネットワークを しっかり使わせていただきまして、多くのアマチュア無線家のみなさんには 大変お世話になり ありがとうございました。


「 JJ5MDM-7 」 アマチュア無線の電波
http://aprs.fi/#!call=a%2FJJ5MDM-7&timerange=86400&tail=86400
アマチュア無線の電波をつかうJJ5MDM-7 
今回 2台とも順調。


「 JJ5MDM-5 」携帯電話網ネット接続環境からスマホアプリ「APRSdroid」使用。今回順調。
http://aprs.fi/#!call=a%2FJJ5MDM-5&timerange=86400&tail=86400


「 JJ5MDM-7 」と「 JJ5MDM-5 」を 同時に表示
http://aprs.fi/#!mt=roadmap&z=11&call=a%2FJJ5MDM-7%2Ca%2FJJ5MDM-5&timerange=86400&tail=86400/


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IBUKI.run 活動ログLIVE配信 2023年2月4日



https://ibuki.run/
リアルタイムに現在位置を表示公開。

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【気象】


令和5年2月4日 午前9時 地上天気図


令和5年2月4日 午前9時 500,300hPa高層天気図


令和5年2月4日 午前9時 850,700hPa高層天気図


令和5年2月4日 レーダーアメダス合成値(気象庁発表)過去24時間降水量変化:動画 (国際気象海洋株式会社)





短期予報解説資料





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    令和5年2月4日第一版

    ご注意
    この登山道は十分には整備されていません。険しい山道が続いています。
    気象条件やあなたの技量と体調をよく考えて、適切な装備を準備した上で、くれぐれも慎重に判断し自己責任で行動してください。
    自然へのインパクトを出来る限り少なくするよう心がけましょう。


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