HOME山行記録 >石堂山(1636) 矢筈山(1848)> 令和5年3月12日

石堂山(1636) 矢筈山(1848)

★令和5年3月12日概念図 記録 写真




令和5年3月12日 石堂山(1636) 矢筈山(1848)

【日時】2023 令和5年3月12日

【天候】晴

【コース】深淵 石堂山(1636) 矢筈山(1848) 深淵

【記録】

深淵 駐車地点 発 5:51 --烏帽子山登山口 6:21 -- 石堂山 (8:40-9:20 ) --- 矢筈山 (11:06-11:51) --- 1654m標高点 (13:16-13:32) --- 県道三加茂東祖谷山線 14:00 --- 県道三加茂東祖谷山線 14:08 -烏帽子山登山口 14:38 --深淵 駐車地点 着 15:05

【山頂】

今冬 初めて 深淵へ入る。すこし明るくなって 出発。

暖かい陽気が続き 雪は すっかり融けてしまっている。

県道44号三加茂東祖谷山線を歩き 石堂山 西尾根経由 石堂山頂へ。

花粉が飛びまくっているせいなのか 登山道で 足元を見ると 靴が 黄色くなってきている。

■石堂山 山頂 「プラス10.5度 南 1.5m 晴れ 矢筈山 天狗塚 見える。雪は少なくなっている。」(累計登頂回数 116回)

この時期としては 気温が高い。

矢筈山への 縦走路は 融けたとはいえ 稜線の東側には いまだ 堆雪が かなり残っている。

矢筈山山頂 北側稜線の雪庇も 2月のときに比べて ずいぶん小さくなっていたが 慎重に通過する。

ここでは 2021年1月 雪庇崩壊にまきこまれたときの 記憶が いまだ 通るたびに 鮮やかに よみがえってくる。

■矢筈山 山頂 「プラス10.3度 南 3.3m 晴れ 少しモヤッているが 剣山 次郎笈 三嶺 西熊山 天狗塚が見える。」(累計登頂回数 172回)

山頂は すっかり 雪が減って三角点や標識が露出。

落合峠方面へは 気温上昇で積雪状況をよく見ながら 雪庇・ブロック崩壊に注意し 慎重に進む。

■夏道は 最低鞍部からの落合峠へ斜面をトラバースするが 2011年3月26日このトラバース道で 雪崩に遭遇し痛い目にあった。

が 今回の積雪状況では とくに問題なしと 判断。しかし できれば もっと 上まで登ってトラバースを避ける 努力を もっと すべきところで 12年という歳月が 安易なほうに 流れさせて しまうのかもしれない。

2022年3月 に続き、今回も トラバース道を辿る。

■1654m標高点へ向かう 山稜では 北側の 雪の多いところの 雪の感触を味わいながら進むことができて 大満足。

1654m標高点からは 祖谷谷を挟んで三嶺 西熊山 天狗塚 牛の背の山並み 黄砂、 PM2.5 、花粉や モヤ などで 少し視界が陰ってっているものの しっかり見えた。

■1654m標高点から西方を 見ると、この先 落合峠への山稜は さらに 雪解けが進んで いるが、 1654m標高点 北側の斜面は いまだタップリ 残雪が豊富。

なので 県道44号三加茂東祖谷山線へ ショートカットすることにして、北側斜面の豊富な残雪を楽しみながら 直下降し 県道に降り立つ。

この日 出会った登山者は 矢筈山 1名。

2023 令和5年3月12日現在
累計山行日数 2020日 (四国 1630)

【動画】

https://youtu.be/H8tugLbybsw


【写真】

flickr
https://www.flickr.com/photos/shumiyama/albums/72177720306702625

ヤマレコ
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-5270724.html

YAMAP
https://yamap.com/activities/22968922

-------------------------------------------------
■今回から ガーミンのGPSMAP66i導入
-------------------------------------------------



徳島県 三好市 東祖谷 深淵。
この谷間では 電波状況が厳しく携帯電話 は 圏外。

アマチュア無線の電波は 標高の高いところでしか通じず、アマチュア無線のAPRSで 現在位置をリアルタイムに示そうとしても 谷間では うまく作動しない。

IBUKIも携帯電話不感地帯では トラックを記録しても送信できず 携帯電波の圏内帯にはいり はじめて 有効に機能する。

■電波環境の 悪条件のもとで 現在位置をリアルタイムに 示す ライブ トラッキング送信はできないのかと 思いつつ、、、

かねてより 気になっていたのが イリジウム衛星を使い双方向衛星通信機能を搭載した ガーミン社製のGPSMAP66i。

これを使えば 空が開けてさえ いれば イリジウム衛星を捕捉でき 谷間でも 十分 リアルタイムに現在地を ライブトラッキングできる。

ただし 機器の初期値段が高額なうえ 月額のサブスクリプション費用が嵩むことが ネック。

こうした難点があるので 維持費の安い アマチュア無線 APRSなどを活用して GPSMAP66iへの導入には ためらい が続いていた。

■三嶺山頂で 高額な維持費がかかる イリジウム衛星携帯電話の実物も 実際 見せてもらったことがあったり、

山域でよく会う 登山者から 縦走路で イリジウム通信機能のあるガーミン社製品も見せてもらったりして、

とても興味がわき 登山用として いつか 時代は イリジュウムなどの衛星通信利用へと 移っていくのかと 思っていた。

■こうしたおり アップル iPhone14 は 北米では イリジウム衛星通信を使用した「Emergency SOS(緊急SOS)」機能が 使えるようになったとか聞く。

ただし 日本国内ではiPhone14の衛星機能は 使えないとか。

■2020年 瀬戸大橋の すぐ近くで 沈没した大勢の学童を乗せたクルーズ船は 直ちに すぐ 全員無事救助されたが、2022年知床の観光船沈没事故は電波状況の悪いところで 多数が犠牲となった。

電波機器不備と 電波状況の悪さが 捜索救難を著しく難しくしていることを 2022年の観光船沈没事故は 実際に証明しているのでは ないだろうか。

■山岳遭難では 低山から高山まで 電波状況悪いところで 行方不明になったりして 行方不明遭難者の探索救難が とても困難になることが多い。

■普段 通い慣れているところでも 山岳地帯では 携帯電話の利用できるところは 案外 限られるところだけで 殆どが圏外となるのが実情なのだ。

■ところが 山岳遭難は 突然 いつおこるかわからないもの。

携帯 電波圏外でも 空が見えさえすれば 連絡がつく メール機能。
刻々と 現在位置を リアルタイムに表示公開していく ライブトラッキング機能。

これらがあれば 緊急時 の 山岳遭難対策に極めて有効になることは 間違いない。

■北米ではiPhone14で使えるのに 日本国内では iPhone15以降でも イリジウム衛星利用できる 可能性は とても低いのでは?

携帯電話 アマチュア無線 ココヘリ IBUKI など など すでに ある程度持参携行しているが、さらに 電波機器をしっかり 装備して 常に 使えるようにすることが 大事だ。

■いろいろ検討した結果 少々 大袈裟かもしれないが やはり 衛星通信機能を 備えた ガーミン社製の GPS端末GARMIN GPSMAP66iに 注目。

■月々 サブスクリプション費用が嵩むのは 痛いところだが

万が一の 山岳事故があってから 出費するするより 事前に 念のためと 費用をかけるほうが 安心して山に行けて より 実質的に安全登山につながるのでは ないだろうか。

■熟慮のうえ、多少の月々 サブスクリプション費用などは 安心代として とらえて GPSMAP66iを今回 新たに 購入し 運用することにしました。

■現在 のところ 10分間隔のトラッキングなど まだ不慣れですが 様々な機能を ぜひ 使いこなせるよう に試し 運用中です。


GARMIN GPSMAP66i 10分間隔ライブ トラッキング


【APRS】

2023年3月12日 APRS(Automatic Packet Reporting System)

APRSは 山中の登山者の現在位置を リアルタイムで 地上側で パソコン・スマホのグーグルマップ上にて閲覧でき、山岳遭難対策には きわめて 有効なシステムです。

ただしアマチュア無線家の皆様によって運営されていて アマチュア無線従事者の資格と アマチュア無線局の開局免許が必要となります。
今回も アマチュア無線位置情報システムAPRSネットワークを しっかり使わせていただきまして、多くのアマチュア無線家のみなさんには 大変お世話になり ありがとうございました。



「 JJ5MDM-7 」 アマチュア無線の電波
http://aprs.fi/#!call=a%2FJJ5MDM-7&timerange=86400&tail=86400
アマチュア無線の電波をつかうJJ5MDM-7 今回 1台 不調。

「 JJ5MDM-5 」携帯電話網ネット接続環境からスマホアプリ「APRSdroid」使用。今回 携帯電波 圏外のため 不調。
http://aprs.fi/#!call=a%2FJJ5MDM-5&timerange=86400&tail=86400

「 JJ5MDM-7 」と「 JJ5MDM-5 」を 同時に表示 も JJ5MDM-5不調のため うまくいかなかった。
http://aprs.fi/#!mt=roadmap&z=11&call=a%2FJJ5MDM-7%2Ca%2FJJ5MDM-5&timerange=86400&tail=86400/


-----------------------------------------------------------

IBUKI.run 活動ログLIVE配信 2023年3月12日



https://ibuki.run/
リアルタイムに現在位置を表示公開。携帯電波が圏外のところでは不調。

-----------------------------------------------------------

【気象】


令和5年3月12日 午前9時 地上天気図


令和5年3月12日 午前9時 500,300hPa高層天気図


令和5年3月12日 午前9時 850,700hPa高層天気図


令和5年3月12日 レーダーアメダス合成値(気象庁発表)過去24時間降水量変化:動画 (国際気象海洋株式会社)





短期予報解説資料




■GARMIN GPSMAP66i イリジウム衛星経由トラッキング 双方向通信


  • 趣深山shumiyama.com 2023年3月12日
  • 趣深山Jimdo 2023年3月12日
  • 2023年3月12日 fc2
  • 2023年3月12日 xdomain
  • 趣深山ブログ goo 2023年3月12日
  • 趣深山ブログ fc2 2023年3月12日



  • ■定点観測 積雪量比較 矢筈山(1848)
    https://shumiyama.com/kiroku-huyu/teiten/yahazu.html

    ■定点観測 積雪量比較 矢筈山(1848) 北側稜線
    https://shumiyama.com/kiroku-huyu/teiten/yhazu-ryosen1.html

    ■定点観測 積雪量比較 石堂山(1636)
    https://shumiyama.com/kiroku-huyu/teiten/isidouyama.html

    ■定点観測 積雪量比較 石堂山 南 水場標識
    https://shumiyama.com/kiroku-huyu/teiten/mizuba-isidou.html

    ■定点観測 積雪量比較 白滝山(1526)
    https://shumiyama.com/kiroku-huyu/teiten/sirataki.html

    -----------------------------------------------
    【雪深い 矢筈山】

    ■剣山系の山域でも とりわけ 雪深い 矢筈山。
    地味だが雪が多いと かなり手強い山だ。

    ----------------------------------------------------------------------------

    【アプローチ】

    ■つるぎ町からの アプローチの徳島県道 木地屋赤松線 の先、 林道大惣線は、過去の 大雪の時などは、大抵の場合 林道斜面からの雪崩も発生したりしている。

    最終民家を こえて 車で 奥まで入っていたりすると 日中の雪崩で うかうかすると 退路が遮断されたりする危険もある。また ここは 落石も多い。

    大雪の時でも 一番安全策は、除雪サービスされている範囲内 木地屋の最終民家付近で 駐車すれば なんとかなる。

    原則「どんな場合でも 最終民家手前の駐車であれば まず絶対間違いない」

    注(最終民家でも 廃屋でなく 『人が実際住んでいる最終民家』)

    ----------------------------------------------------------------------------

    ■工事などでの 除雪は 都合により 取りやめになることもあり 要注意。

    最終民家手前での駐車という 「安全策」は、今回は とりこし苦労だったかも しれないが 片川沿いの林道は 基本的に 除雪サービスのない林道。

     車がスタックし Uターンもできない状態になれば あれこれ脱出に苦労し、駐車場所も 掘り起こさなくてはならないので、30分ぐらいは すぐ経過しまう。
    手前に駐車して30分歩いたほうが 時間的にも 精神的にも はるかに 余裕ができる。

    ここでは 過去の大雪時 何度も 痛い目に遭った経験で 「羹に懲りて膾を吹く」ぐらい より慎重になる。

    なお冬期間工事中では 工事関係車両が 駐車スペース 作業ヤードなどを占めているため工事関係車両の邪魔にならないよう はるか手前に駐車しなければならない。 

    ----------------------------------------------------------------------------

    【大雪の時の難所】

    ■片川沿いの山道

    急峻な溪谷の中腹を まいて通過する 山道は 大雪のつき方次第で 一気に難所に。
    さらに 大きな 高捲きしたことも過去 何度も。

    ----------------------------------------------------------------------------

    ■橋 片川沿いの橋

    橋の上に 大量の雪がつもり キノコ状態になり どこが 橋本体か まったくわからなくなる。
    わたりながら キノコ雪を 叩き落とすとなると 一気にブロック崩壊しそうで 大変危険。
    こうした時は 橋は諦めたほうがいい。

    うまくいけば スノーブリッジで渡れるか そもそも冬は水量が少ないので 徒渉のほうが 安全確実。

    ----------------------------------------------------------------------------


    ■大雪時は 「2連橋片川 左岸」より 「片川 右岸」のルートをリコメンド

    片川にかかる2連橋を通って 片川 左岸を まいていく 道は 南面で 雪崩が発生する 危険箇所があり 過去何度も デブリを目撃している。
    大雪時、場合によっては 更に高捲きするか・左岸沿いをやめて 「片川 右岸沿いのルート」を選択したほうがいい。

    このところ 大体において 「片川 右岸沿いのルート」を選択。
    この場合 確実に ルートファインディングできることがポイントとなる。

    ----------------------------------------------------------------------------

    ■矢筈山(1848) 山頂北側稜線

    過去 何度も 苦労している箇所で 雪庇 張出しが大きい。

    踏み込まなくても 微妙なバランスで成り立っている 大きな張出しは、近づくだけで一気に ブロック崩壊する場合がある。過去 危険を感じて 風上側の灌木帯に 入ることも 何度もあった。
    雪のつき次第で 特に要注意。

    踏抜き ブロック崩壊 に細心の注意をはらいつつ 慎重に通過 する必要あり。

    --------------------------------------------------------------------------

    ■白滝山 木地屋下山分岐標識から から 石堂神社 への 下降

    夏道は 分岐から100m すぐ尾根南側を捲いていく ここが 最初の 関門。
    寡雪のときは 夏道は問題なく通過できるが
    大雪の時は南斜面で 大規模雪崩が発生する。

    大雪のときは 稜線どうしで 冬道で 下るのが 大正解。

    大雪の時 稜線を 下りながら 夏道を見ると、
     案の定 斜面全体 雪が いっぱい雪崩れた痕跡が残っている事が多い。





    ●二万五千分の一地図  「阿波中津」「古見」
    トラックログ取得はGarmin GPSmap 60CSx使用
    令和5年3月12日第一版

    ご注意
    この登山道は十分には整備されていません。険しい山道が続いています。
    気象条件やあなたの技量と体調をよく考えて、適切な装備を準備した上で、くれぐれも慎重に判断し自己責任で行動してください。
    自然へのインパクトを出来る限り少なくするよう心がけましょう。


    [ HOME ] [更新履歴 ] [ G P S ] [ 山行記録 ] [ よもやま話 ] [ リンク ] [ BLOG 趣深山ブログ ]
     | Twitter  | Twilog  | 瀬戸内編  | YouTube動画チャンネル |  趣深山 Jimdo |  日付順 | 山別 |

    HOME山行記録 > 石堂山(1636) 矢筈山(1848) > 令和5年3月12日

    http://shumiyama.com
    https://shumiyama.jimdo.com/
    http://shumiyama.web.fc2.com/
    http://shumiyama.html.xdomain.jp/

    「趣味の山歩き ますます深くなる 近くの山域」 趣深山
    Copyright(C) since2002  趣深山 All Rights Reserved
    サイトポリシー
    ご意見 ご感想 お問い合わせ など お待ちしてます。 

    このページの先頭へ