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ガーミン GPS ログ比較 GPSmap 60CSx


【ご注意】 ファームウェアのバージョンアップがあると、同じ機種でも全く違う機種になってしまうことが知られています。
以下の比較は バージョンの違うファームウェアでは 全く 違った結果になるかもしれません。

同じ機種の バージョンごとの比較までは できていませんので 念のため ご注意。

Garmin GPSmap 60CSx




Garminのコレクションに最近また 一台加わった。(ガーミン、ハンディー機 としては今度で累計6台目。)

Garmin GPSmap 60CSx。

衛星捕捉の受信性能が格段に良くなったとの 宣伝文句があり、ことに 以下の方の比較記事などで、注目していた。
http://patrick-roeder.de/reviews/garmin_gpsmap_60CSx.htm
firmware versions 2.5 and 2.6.

機種としては なかなか良さそうだが、まだバグもあるようで、ファームウェアの安定など、すこし様子をみていたが、とりあへず ver2.7 を試すことにした。

(更に最近データ保存機能付きのファームウェアが出ているとのことだったが、
これは β版であった。)
http://www.garmin.com/support/collection.jsp?product=010-00422-00

使ってみて 確かに 木の多い茂った 樹林帯での受信状態などでも、 なるほど素晴らしく、きれいなログがとれた。

本当は マップソース の 日本TOPO 10m が map60csxに 入ればいいのだが 、
英語版なので 地図は国土地理院空間データ基盤を MapView25000 (フリーウェア。)で入れみた。

当面 手持ちの ガーミン日本語版 legend JにはTOPO10mが入っているので 併用して持っていれば 全く支障がない。

等高線10m間隔は 実際使う場合 小さい画面上で かなりの 情報を 与えてくれるので TOPOの10m魅力だが、日本語版では ロック解除の手続きなど 少し面倒なのだ。

firmware ver. 2.90がでた。

2006年6月14日

Garmin GPSmap 60CSxのfirmware ver. 2.90がでた。

ver. 2.71はβ版だったが いよいよ正規版。
メモリーカード(MicroSD) にアクティブトラックを保存できるようになった。(これは凄い!)

http://www.garmin.com/support/collection.jsp?product=010-00422-00

早速 ver.2.90へアップデート。

MicroSDカードへACTIVELOG 保存



メインメニューでTracksを選ぶ。

でてきた
トラックログ画面で Setup を選ぶ。

Saveは絶対に使わないしその必要なし。


DATA CARD SETUP を選ぶ。



Data Card Setupの画面
Log Track To Data Card に チェック

これで MicroSDカードへACTIVELOGが 自動的に保存され続ける。

MicroSDカード内では 日付別に 整理されて、
日付と拡張子 「 .gpx  」付きのトラックログ群で 表示される。

メモリーカード(MicroSD)に大容量なものを使えば
 電池補給がある限り 全く 上限の心配はいらない。

データカード (MicroSD) からPCへ




メインメニューでSetupを選ぶ。


インターフェースを選ぶ。



USB Mass Storageを選ぶと メモリーカード(MicroSD) へ

拡張子「.gpx」はカシミールで問題なく開きました。

GPS Chipset Type G software version 2.60 as of June 29, 2006


GPS Chipset Type G software version 2.60 as of June 29, 2006 がでた。

http://www.garmin.com/support/download_details.jsp?id=1629

SiRFstarIII のソフトウェア version が 2.6になった。
とりあへず 試してみる。

Garmin GPSmap 60CSxのfirmware ver. 3.00がでた。

2006年7月24日
このところ頻繁に アップデートされている。
早速 firmware ver. 3.00 にアップデート。

GPS Chipset Type G software version 2.70 もでた。

両方 ともアップデート。


2006年6月10日 三嶺 いやしの温泉郷 区間のトラックログ 

この区間は1791mのピークを捲き終わった頃から 樹林帯に入り、ことに1500mからの人工樹林帯では トラックログが乱れやすい。

この日
英語版 Garmin GPSmap 60CSx、etrex-venture
日本語版 etrex-legend
の3台のトラックログ を比較してみた。

関連URL
GPSトラックログの利用 自作登山道地図

平成18年6月10日 久保 牛の背(1757) 天狗塚(1812) 西熊山(1815) 三嶺(1893) 菅生

Garmin GPSmap 60CSx (ver2.7)


2006年6月10日 三嶺 いやしの温泉郷 区間のトラックログ
Garmin GPSmap 60CSx。
この機種では 樹林帯のログの乱れもなく 実に細かいログがとれた。

無理に ログを収斂させることもなく 外部アンテナを使わなくても 十分きれいなトラックログである。

etrex-venture (ver2.29)



2006年6月10日 三嶺 いやしの温泉郷 区間のトラックログ
etrex-venture (ver2.29)

このファームウェアのバージョンでは 強力にログを収斂させてしまうような感じがする。
実際 多少乱れているログは どんどんカットして とばしとばしに かなり強力にログをつなげているのではないだろうか?

しかし結果的には 大きく乱れのない ログとなっていて 、一寸 見た目には うまく とれているように 見える。

日本語版 etrex-legend (ver3.21)



2006年6月10日 三嶺 いやしの温泉郷 区間のトラックログ
日本語版 etrex-legend (ver3.21)

日本語版の このバージョンでは ログの乱れに対する処理は かなり 苦労があるようだ。

このバージョンでは ログは とばしとばしになっていて 細切れになりやすい。
これは 無理に 収斂させない 設定なのだろうか?
しかし 見た目には 一番 乱れたログしかとれていない結果となっている。
そもそも 日本語版は 英語版に比べ ファームウェアのバージョンアップの回数や、ソフトウェア上の処理に 今ひとつ 洗練度とかに 遅れがあるのではと 想像してしまう。

英語版は使う人が多いので その分 ファームウェアのバージョンの洗練度が必然的に高くなるのだろう。

ファームウェアのバージョンアップ


大きな ファームウェアのバージョンアップがあると、同じ機種でも全く違う機種になってしまうことが知られている。

また 使う目的によって このバージョンの方がよく似合っているということもあります。

自分の 使う目的に見合った 気に入った、ファームウェアのバージョンがいいのでしょう。

実際 新しいバージョンにアップしても 以前のほうが ずっと良かったとは いつもよくある話です。


2003年 機種別トラックデータの取得状況

garmin etrex garmin etrex venture garmin GPS3plus garlog
外部アンテナ使用
2003年 機種別トラックデータの取得状況

GPS3PLUSに 外部アンテナ を使用すると 常に 感度よく 安定した ログが 取得できているのが 改めてよくわかった。

 それでも 条件悪く 何カ所かは 明らかに 乱れたデータになっているところなどは、GPSmap 60CSxでは全くなかった。 

衛星の精度が良くなっていることを考えても、その当時でも、今日でも GPS3plusは 十分役割を果たしていると思う。


断面図 平成18年6月17日山行記録


平成18年6月17日のGPSのトラックログで使用した「GARMIN GPSmap 60CSx  ver.2.90」ではGPS内部のログの高度として 気圧高度計の高度を つかっているようだ。

このため カシミール断面図で GPS内部の高度で表すと 下記のようになる。

地表と ログが少し離れているが カシミールの高度情報は 元になるのは 50mメッシュの高度情報であり、その間を補間した数字を使っている。このため 気圧高度と少しの差異が出ているし、天気変化で気圧も変化するためだ。

この日 GPSmap 60CSx の気圧高度のキャリブレーションは まだ雨が小雨だった 三嶺山頂で行った。

ログで確認すると 剣山山頂 (1955m)での気圧高度は 1962m でプラス7mだった。
6時間の気圧変化で あったのだろうが、途中 高ノ瀬ぐらいで一度キャリブレーションをすれば良かったが、大雨で防水袋から取り出す余裕がなかった。

多分 気圧更正を面倒がらずに こまめにやれば、かなり正確になるのだろう。



気圧高度を元にして上記で計算すると 

距離 21.510km
沿面距離 22.354km 
累計標高差 2382m




上は カシミールで 地図から高度を求めて 書き換えたもので、基本は 数値地図50mメッシュである。 
今まで 主に こちらの方法で計算していたのは、GPS本来の GPS高度は 水平方向誤差に比べ 垂直方向の誤差が特に多いため 登山用の計算では こちらの方が 推奨されていた。

今まで通り 地図から高度を求めて 書き換えたもので 計算すると

距離 21.510km
沿面距離 22.297km 
累計標高差 2558m

沿面距離はほとんど差がないものの 累計標高差は176mの差が出た。

今後 「GARMIN GPSmap 60CSx  ver.2.90」でもう少し頻繁にキャリブレーションをしてみると 面白い結果が出るだろう。


平成18年6月17日山行記録

断面図平成 18年7月15日山行記録



18年7月15日山行記録 断面図1 累計歩行距離 24.368km 累計標高差 2066m (GPSの気圧高度で計算)
緑の地面と 赤いトラックログとの間の空隙「スキマ」に注目。



18年7月15日山行記録 断面図2 累計歩行距離 24.163km 累計標高差 2335m (地図上の高度で計算)50mメッシュ標高使用


18年7月15日山行記録 で 【累積標高差で 269mの差】

カシミール 利用
トラックログ取得は(Garmin GPSmap 60CSx)使用
平成18年7月15日山行記録 

断面図 平成18年7月22日山行記録





断面図1 累計歩行距離 25.782km 累計標高差 2088m GPSの気圧高度で計算
緑の地面と 赤いトラックログとの間の空隙「スキマ」に注目。



断面図2 累計歩行距離 26.652km 累計標高差 2295m 地図上の高度で計算
(地図上の高度で計算)50mメッシュ標高使用


カシミール 利用
トラックログ取得は(Garmin GPSmap 60CSx)使用
平成18年7月22日山行記録 

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【累積標高差で 207mの差】

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GPSの精度は 地上の携帯端末の良し悪しよりも


GPSの精度は 地上の携帯端末の良し悪しをいうことより
衛星の性能とか 衛星運用の良し悪し なども含めた 総合的な結果であるのは疑いない。

GPSは米国国防省が構築し運用しているが
なにせ 運用は常に 24個 予備衛星 数個で 衛星寿命寿命 7.5年未満なのを 24時間365日、常時コンスタントに維持していくのは 膨大な維持経費など 大変なことである。

これを 無償で使わせてもらって すこし気が引けるのだが。。。

こうしたことでGPSが 将来にわたって安定的に民間用に開放され続けるとは確実な保証はない。
いってみれば もともと家賃を払っていない間借り状況だから、いつ大家の都合で退去を通告させられるかもしれないのだ。

(GPS妨害送信機は イラクの戦争などで話題になったが,やはり GPSが、軍事利用を目論む限りは、こうした 妨害電波発生装置の開発される可能性は常にあるのだ。)

米国の国防省運用を懸念して ほかに
GLONASS ロシア
GALILEO ヨーロッパ
など が既に一部稼働 もしくは 衛星打ち上げ中である。

これら3システムが やがて すべて 稼働すれば 地球上が 70個もの衛星でおおわれ 地上どこにいても 位置精度は極めて高くなる可能性がある。

さらに補完衛星の WAAS EGNOSや 準天頂衛星で補えば これはもう ピンポイント精度といえるほど 位置精度が上がることが考えられる。

 軍事用には既に そのピンポイントの域に達しているのではと 推定するのだが、民生用には やはりまだ壁がある。

 だが、これらのシステムの 併用利用を考えた
世界初のGPS+GLONASS衛星を利用可能なモバイル機種が最近でたとか。

http://www.topcon.co.jp/new/p110219.html

宣伝文句は
「また、モバイル受信機としては世界で初めてGLONASS衛星の受信に対応しており、GPS衛星とGLONASS衛星の両信号を利用することにより、これまでのモバイル受信機では衛星取得が難しい悪条件下でも位置情報取得を極限まで向上しています。」


いずれ GPS以外の GLONASS( ロシア ) GALILEO (ヨーロッパ)
の利用もできる 機種が やがて開発されるだろう。

あと何年かで 位置情報は 地球上で きわめて正確に簡単にいつでも獲られることになる。

ただし 世界的な希望的観測はそうだが、軍事的な利用は将来どう変化するか、全く予測がつかない。

中国の故事に「矛盾」というのがあるが、宣伝文句はともかくも、一方の技術が上がれば、現代でも新たなハイテク兵器の登場などで、バランスが崩れて、旧来のものが 一変してしまう。

ハイテク兵器が 過去そうだったように、GPSも GPSよりもっと優れた位置情報システムが開発されたりしたら、米国国防省はそちらへ乗り移る可能性があるかもしれない。

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カシミール(杉本智彦氏作)利用
「地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものです(承認番号 平15総使、第387号)」

2006年6月11日 第1版
2006年7月24日 更新


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